足立区梅田にあるアートコミュニティスペース「らんたん亭」運営メンバーで、「トネリライナーノーツ」アシスタントのしまいしほみが、同編集長の大島俊映と、時にはゆるく、時には熱く話を繰り広げるのが「しまいばなし」です。
第1話は、「『バカの壁』を読んでデンマークから梅島へ」と題して、しまいの自己紹介と「らんたん亭」に関わる事になった経緯をお届けします。
なお、こちらの記事は、3/7に配信されたラジオを記事用に編集しました。
しまいしほみの自己紹介
- 「らんたん亭」運営メンバー(ワークショップ「寺子屋」・広報担当)
- トネリライナーノーツ アシスタント
1990年8月20日生まれ、奈良県出身。大学で国際文化学科に入学したことをきっかけに海外の文化の違いに興味を持つ。
就職後は、自分を取り巻く環境の狭さや社会への疑問を感じ、もっと知らない世界を知りたい、いろんな人と出会いたいと思い、“五感を使って旅をする”をテーマに、タンザニアで国際ボランティア、アメリカ・カナダへ1人旅。2019年にデンマークへ留学し、北欧独自の成人教育機関「フォルケホイスコーレ」に入学。約1年間暮らしたのちに帰国。
2020年に上京し、現在は中野区に在住。2022年から足立区梅田にあるアートコミュニティスペース「らんたん亭」の運営メンバーとなり、ワークショップの企画運営や広報として活動中。2023年3月には「トネリライナーノーツ」のアシスタントに就任。
“人のため”は、“自分のため”
――しーちゃんは、「らんたん亭」にはいつから関わるようになったの?
しまい 2022年の5月から関わるようになりました。2月まで仕事をしていたんですが、何か面白いことはないかなと別の仕事を探していたんです。ある日、寝る前に本を読んでいたら、「あ、ボランティアしよう」と何かが降りてきました。
――ちなみに、その時に読んでいたのはなんていう本?
しまい 『バカの壁』です。養老孟司さんの本なんですけど、“人の幸せは、人に幸せを与えること、人のために動くことこそ”みたいな内容が書かれていて、その時に「ボランティア、やってみよっかな」と急に思い立ったんです。
――結構大きい方向転換だよね。
しまい そうですね、ボランティアはやったことがなかったですし、仕事として教育関係に関われないかなと思っていたので。まさか自分がボランティアをするなんて思っていなかったです。
――なんでそのボランティアが、足立区梅島駅から徒歩10分以上かかる「らんたん亭」だったの?特に、しーちゃんの場合は、奈良県出身で中野在住だし。
しまい そうですよね。以前に、私はデンマークの「フォルケホイスコーレ」という学校に通っていてました。そこは、“自分を見つめ直したり考える場所”、“大人の学びなおしの場”とも言われているんですけど、そこで自分が気になることを考えたり、世界や日本を客観的に見てみて、「もっとこうなったらいいな」と思う事が多くあったんですね。そこから、“みんなが笑って暮らせる街・社会”にしたいなとは思っていました。
何からすればいいか分からないし経験もない中で、『バカの壁』を読んでまずはボランティアをしてみようと思った時に、ネットで色々と検索をしてどんな活動があるかなと調べていたら、「らんたん亭」がちょうどボランティアメンバーの募集をしていたんです。
「らんたん亭」のページには、“自分と向き合い、人と繋がる、対話の広場”って書かれていて、「まさしくデンマークでやってきたことに似てる、ここの代表の人はフォルケホイスコーレに行ってた人なのかもしれない」と思って興味が湧いたのがキッカケでした。それが足立区という場所で、アクセスの事はあまり考えていなかったので、後から自分の家から「らんたん亭」までの遠さに驚きました。
――なるほどな。要約すると、『バカの壁』を読んでデンマークから梅島へって話だね。
しまい めっちゃ省略されましたけど、まさにその通りです。
「寺子屋」のワークショップ
――今現在は「らんたん亭」で、しーちゃんはどんな事をやってるの?
しまい 「寺子屋」っていうワークショップを開催する活動に携わっていて、ワークショップの企画や講師の方と打ち合わせなどをしています。直近は、3月4日に「オーブン粘土で日用品をつくろう」っていうワークショップをやりました。定員7名の予定だったんですけど、9名の方が参加してくれて、そのうちの1人が高校生でした。
――これって学生から大人まで参加できるの?
しまい 中学生以上であれば大丈夫です。前回は、下は高校生から上は50代と幅広い年齢の方がいたので、アニメの話や昔の遊びの話など会話の内容も幅広くて興味深かったです。「寺子屋」では“創作”する事だけじゃなく、“対話”も大切にしているので、どんな話が飛び交うのか毎回楽しみです。
“対話も自分の表現活動のひとつ”という風に「らんたん亭」は捉えています。表現というと、コンテンポラリーダンスや絵画などのイメージが強いかもしれませんが、他者と話してそれを基に“自分の考えや想いを整理して口に出す”という事は立派な表現方法ですよね。
作るのは好きだけど話すのは苦手という方ももちろんいると思うので、そういう方は無理せず黙々と“創作”に打ち込んでいただいて問題ありません。自分を表現することを楽しんでいただきたいので、ぜひ様々な方に参加していただきたいです。
――ちなみに、「寺子屋」はどこから申込みできるの?
しまい 「寺子屋」の参加申込みは、「らんたん亭」のホームページの申込みリンクからか、Instagram、Facebook、TwitterのDMから応募していただくことも可能です。
――ということは、「らんたん亭」のSNSも、しーちゃんが運用してるのかな?
しまい SNSの運用も、今は私と代表の中島さんでやらせてもらっています。フォローをぜひお願いします!
らんたん亭
住所
足立区梅田4丁目12-14
ホームページ
https://rantantei21.wixsite.com/rantan
編集=しまいしほみ(トネリライナーノーツ アシスタント)
トネリライナーノーツ記事
https://tonerilinernotes.com/tag/shimai/