「銀鮭専門割烹ウチワラベ」子どもも入れる優しい割烹店

足立区千住寿町にある「銀鮭専門割烹ウチワラベ」をご紹介します。この連載は、「トネリライナーノーツ」サポーターズのメンバーが、日暮里舎人ライナー地域を中心とした足立区・荒川区の飲食店の中で、個人的にオススメのお店を紹介する「グルメライナーノーツ」です。

vol.9となる今回は、足立区西新井にある「ギャラクシティ」を拠点に、無料食堂を月に2度開催しているボランティア団体「あだち子ども食堂たべるば」女将の川野礼さんが紹介者をつとめます。
※「銀鮭専門割烹ウチワラベ」の最寄り駅は、「北千住駅」です。

はじめまして。もしくはお久しぶりです。あだち子ども食堂「たべるば」女将の川野です。「たべるば」は、西新井周辺で子ども食堂という子どもの孤食を減らす活動をしていて、トネリライナーノーツのサポーターズPRで紹介してもらっています。よければそちらもご覧ください（笑）

ふだんの私は料理を提供するのが仕事で、記事を書く経験なんてないのですが、どうしても紹介したいお店があって筆を執りました。料理も、何かを人に伝える際も、手より口を使う方が得意なため読みづらい点があるかもしれませんが、生暖かく楽しんでもらえればうれしいです！

ウチワラベの“うっちー”
うっちーの信念が形になったお店

ウチワラベの“うっちー”

さて、今回紹介したいのは「ウチワラベ」というお店。北千住駅から徒歩11分の、古民家をリノベーションした「国産銀鮭専門店」です。

オーナー兼店長である内田洋介さん（通称：うっちー）は料理の腕前が超一流。国産銀鮭専門店というややニッチな感じですが、みんな大好きサーモン刺身や焼き鮭から、なめろう、しゅうまいまで。鮭にこれほどたくさんのレパートリーがあるのね！と鮭を見る目が変わります。それはもう、高三の夏で引退した高校球児のよう！鮭のポテンシャルすごい！特に鮭といくらの土鍋ご飯は絶対に味わってほしい！

お酒にもこだわっており、鮭に合う日本酒を中心にビールや焼酎、梅酒など。うっちーが直接酒蔵を訪れて味わい仕入れた美味しいお酒が並んでいます。

現在は、コロナの影響で酒類の提供を中止していますが、今はシラフで美味しい銀鮭を心ゆくまで堪能しつつ、コロナ明けの乾杯に想いを馳せるのもまた一興ですね。（編集部注：2021年10月より緊急事態宣言が解除されたため、酒類の提供を再開）

うっちーの信念が形になったお店

また、「ウチワラべ」はたべるばにとって「協力店」であり、うっちーはわたしにとって「同志」と言える存在です。うっちーはたべるばの立ち上げメンバーであり、初代板長として活動を支えてくれました。

出会いは5年ほど前に参加した児童養護施設でのボランティア。海外帰りということで（？）、ピンクのマフラーに白いデニムというインパクト強めのファッションだったのを鮮明に覚えています。

そんなうっちーの信念は「腹が減っている奴を放っておけない」です。ゆえに、時折このお店は「駆け込み無料食堂」となり、お腹を空かせた子どもたちに温かくて美味しいご飯を提供しています。

「腹が減って困っている子どもたちに無料で食べさせる食堂がやりたい」という思いで開業したうっちー。たんなる「飲食店」でなく「駆け込み無料食堂」という側面をあらかじめ背負っての開業は非常にチャレンジングなもので、こども食堂を運営する身としては尊敬の念でいっぱいです。

今でも時々お店を貸し切って、たべるばキッズのために美味しい鮭を振る舞ってくれる、優しい優しい初代たべるば板長。うっちーという存在に出会えたことに感謝しつつ、美味しい銀鮭に箸が止まりません。子どもが大好きで優しいうっちーに会いに、そして最高に美味しい銀鮭を食べに、ぜひ一度お店に足を運んでみてほしいです。

ちなみにウチワラベには、たべるばとのコラボメニューがあります。こちらをご注文いただけると一食につき100円がたべるばに寄付され、孤食ぎみの子どもたちとの食事代に使われます。もちろんお味は折り紙付なので、よろしければそちらもぜひ！