「オープンな居場所づくりで地域の若者の後押しを」和泉薫さん 【ユースサポーターの輪 #1】

ユースサポーターの輪

地域のユース世代を応援する団体や個人にフォーカスを当てて、それぞれの活動への想いや課題などを取材することによって、その輪を広げていく連載が「ユースサポーターの輪」です。ユース世代とサポート側の繋がり、サポート側同士の繋がり、活動を応援する人たちとの繋がり。それらの繋がりの輪をこの連載で広げて、さらなる応援を呼ぶことを目指します。

#1では、一般社団法人「てとらぽっと」代表の和泉薫さんにお話を伺いました。聞き手は、トネリライナーノーツ編集者のしまいしほみが務めます。
(取材日:2023年10月28日)

「てとらぽっと」代表の和泉さんと運営スタッフのみなさん
「てとらぽっと」代表の和泉薫さん(右から3人目)とスタッフのみなさん

和泉薫さんのプロフィール

和泉薫さん
和泉薫さん
  • 一般社団法人「てとらぽっと」代表
  • 「カフェてとら」店長
  • 電話相談員
  • 子育て支援ソーシャルワーカー

2022年に一般社団法人「てとらぽっと」を設立。地域社会の誰もが、“戻ってきたくなる場所”、“自分らしさを取り戻せる場所”、“一歩また踏み出せる場所”を持てることを目指し、そして、“居場所づくりができる人づくり”をミッションとする。「カフェ」という開かれた場所で、以下の3つの活動を軸にした居場所作りを行っている。

カフェてとら

足立区六月にあるブックカフェ「ハレキタザワ」にて、月に1回のペースで“働く”と“働きたい”を繋ぐターミナルカフェ「カフェてとら」をオープン。10代後半から20代の若者たちが、自分たちで働くことについて考え、チャレンジを形にすることを目指しながら運営している。

青空カフェ

足立区の六町公園で、毎月第4土曜日にキッチンカーの出店やスタッフと遊べるスペースを設けた「青空カフェ」をオープン。約20名の大学生を中心とした若者たちが運営していて、大学生自身もトライする場所、チャレンジする場所、成長ができる場所と位置付けている。

商店街との協働イベント

足立区の梅島駅前通り商店街で、商店街との協働イベントを不定期で開催。地域コミュニティの維持や再構築、子どもたちを地域で見守る関係づくりを目指して、商店街との協働イベントを企画・運営している。

活動の原点は、現実と向き合うフィリピンでの経験

取材は「青空カフェ」を開催時の六町公園にて
取材は「青空カフェ」を開催時の六町公園にて

――居場所作りや就労支援などをされていますが、今に至るまではどういう活動をされていたんですか?

和泉さん フィリピンでの支援を約20年ほどやっていました。日本で大学を卒業した後、お金を貯めるために1度社会人になって働き、そのあとに福祉系の専門学校に行った時に、2週間ほど滞在したフィリピンのスタディツアーがすごく印象的だったんです。その半年後には、また3週間ぐらい個人的に渡航して、現地の人たちと仲良くなって。そんな事をずっと繰り返していました。

フィリピンでは、ストリートチルドレンやゴミ山で生活する人たち、売春婦として生活する人たち、少年院に入ってる子たちなど、たくさんの人と関わらせていただく中で、もう少し長期で行きたいなと思ったので、大学院を休学して、1年間フィリピンで生活をしました。その前後あたりから、スタディツアーの引率を私が引き受けることになり、そこから10年ぐらいその活動もしていましたね。

フィリピンでの活動について伺う様子
フィリピンでの活動について伺う様子

――フィリピンでの支援は、具体的にはどういう活動をしていたんですか?

和泉さん 生活コミュニティの中で色々な支援をしていました。奨学金の支援をしたり、日本で言うところの子ども食堂のような給食センターで平日の週5日間に渡って、乳幼児・妊婦さん・就学前の子どもなどに給食を食べてもらったり、ちょっとした幼児教育をしたり、障がい児施設の運営に関わったりしていましたね。

そこでは、利用する人がどうしても一方的に支援を受ける側になりがちだったので、現地のスタッフや仲の良かった子どもたちと「ちょっと変えたいね」と相談して、子どもたちと委員会を発足しました。小学生から高校生・大学生くらいまでの子どもたちに委員会のメンバーになってもらって、「自分たちはまだ支援を受けられるからいいけれど、もっと厳しい生活状況で支援を受けられない人たちがいる。自分たちも何かできないか」というところで、マザーテレサの施設に行って一緒にボランティアをしたり、厳しい状況の人たちのために自分たちのお小遣いの中からさらに出せるだけの寄付をしたりしました。

他にも、空き缶を集めると換金ができるのでみんなで空き缶集めをしたり、街中を掃除して回ったりなどの活動を、一緒に面白がってやってくれました。

取材中も子どもたちの楽しそうな声が聞こえていました
取材中も子どもたちの楽しそうな声が聞こえていました

和泉さん 子どもたちはやっぱり頭が柔軟なので、意外とそういう事もすぐ受け入れてくれるんですけど、大人って意外と「えっ、なんでそんなことするの?」って拒否反応を示す方が多いんですよね。だけど、柔軟に受け入れる子どもの姿を見て、大人も少し変わってくれることもありました。

そういった活動や、スタディーツアーの引率を毎年トータルで約80人、合計でのべ800人ぐらいの学生や社会人を引率する中で、フィリピンで話す内容って日本のことについても意外と話していて。その中で、いずれは日本でもそういった活動をしたいなと思ったり、日本の学生を向こうに連れていきたいなという想いを持ったりしました。

――なるほど。フィリピンでのリアルな経験が基盤になってるんですね。

オープンな居場所作りのために「カフェ」や商店街でチャレンジ

キッチンカーにはタコライスや自家製マフィン、あおぞらソーダなど気になるメニューがたくさん
ハロウィンバージョンのキッチンカーにはタコライスや自家製マフィン、あおぞらソーダなど気になるメニューがたくさん

――日本で「カフェ」を居場所作りの場にしようと思ったのはなぜですか?

和泉さん あえてクローズドじゃなくて、オープンな場所で居場所作りをしたいと考えました。クローズドな場所は居心地が良いんですけど、居心地が良すぎるがために、卒業後に社会へ出るとギャップを感じて挫折してしまうことがあるんですよね。

なので、そのギャップの間ぐらいで、つかず離れずぐらいの場があったら良いんだろうなというとこで、「カフェ」という場所がそういう場になるんじゃないかと思いました。なるべくオープンで、自分の意思で来て自分の意思で帰っていく場所。運営側も良いお店だと思ってもらえるように、ちゃんとしたサービスを提供する。チャレンジという意味でもオープンな場として、「カフェ」を舞台にしてやり始めました。

「青空カフェ」らしいさわやかな色合いの装飾
「青空カフェ」らしいさわやかな色合いの装飾

――「カフェ」での居場所作りでも、ブックカフェで開催している「カフェてとら」と、足立区の公園に出店する「青空カフェ」の運営をしていると思うのですが、この2つにはどういう違いがあるんですか?

和泉さん 足立区六月にある「ハレキタザワ」さんを借りて営業している「カフェてとら」は、高校生ぐらいから20代の若者までの就労支援で居場所も兼ねているんですが、“働く”ということに特化しています。「働きたいけれども働けない」とか、「働いてみたけれどもうまくいかなかった」とか、「これから社会に出て働くんだけれど、その前の心づもりに」とか、対象は様々ですね。

「自分たちだったらこういう場所を作りたいよね」という理想ばかりを追い求めてしまっても運営上は難しい部分もある中で、どう折り合いをつけていくかを考えて、自信に繋げていく場所にできたらなというのが「カフェてとら」の特徴です。

キッチンカーの横にはテーブルや一緒に遊べるモルックがあります
キッチンカーの横にはテーブルや一緒に遊べるモルックがあります

和泉さん 「カフェてとら」もオープンな場なのですが、より一層オープンな場が六町公園で開いている「青空カフェ」です。カフェの営業をしていても、学生は自信がないとカウンターの内側にこもりがちにどうしてもなってしまうんですよね。私としては「お客さんのいる方に行ってね」と伝えて、行ける子もいれば、行けない子もいます。でも、公園となってくると壁も敷居もないので、必然と行くようになるのかなと思っています。

いずれは、公園全体をカフェと見立ててくれるといいなっていうのが希望ですね。そして、公園というカフェの枠組みが周りの商店街とも繋がって広がっていくこと、また、こういう場所を作って様々な人を巻き込んでいくことが大事なのかなと思っています。

――「青空カフェ」は公園という敷居のない場だからこそ入りやすい最初の一歩で、「カフェてとら」ではもう一歩踏み込んで、サービスを提供するお店として自ら工夫して行動をしていく。段階を踏むっていうイメージなんですね。

商店街のイベントを開催する想いについても伺いました
商店街のイベントを開催する想いについても伺いました

――梅島通り商店街で大学生主体の子ども向けイベントを開催することには、どういった想いがあるんですか?

和泉さん やっぱり商店街がインフラとして大事だなと思うんですよね。コロナ禍の時もそうでしたが、子どもや高齢者の生活圏が限られている中、地元の商店街がしっかり機能していることは、本当に有効なんだなと感じています。

掘り下げると、子どもにとっては、身近でふと声をかけられる利害関係がない相手の存在が大切だなと思うんですよね。親や学校の先生ではなく、近所のおじちゃんやおばちゃん。通りがけに軽く挨拶をしたり、知り合いでちょっと愚痴を聞いてくれたり、それぐらいの関係性ができると良いですね。根本的な問題の解決はなかなか難しいけれど、しんどい時にちょっと話すと、気持ちがなんとか保てるんじゃないかな。

また、それと共に商店街にとっては、維持していってほしいという意味もあって、商店街の方たちと何かできないかを話しました。商店街も高齢化が進んでいて、「やりたいことはあるけど、実際にやるのはもうしんどい」という話を聞くので、そういう場がほしい私たちと、場やアイディアを持っいてる商店街の方たちと一緒にやると良いと思って、コラボのイベントをやっています。

関わる中で見えてくるユース世代の課題

子どもと大人の狭間にいるユース世代について真剣な表情で
子どもと大人の狭間にいるユース世代について真剣な表情で

――和泉さんがユース世代にスポットを当てたのはなぜですか?

和泉さん 元々、足立区内の別のNPO法人で中高生と関わる場の委託事業を請け負っていて、そこの責任者をしていたことがあったんです。そこで、中高生という大人でもないし子どもでもない、“狭間な年代”と関わるって楽しいなって思ったのが1つあります。

素直な面があったり、じっくりと話を聞くと意外に考えていたり、「もう大人でしょ」と大人から言われてジレンマでもがいる子がいたり。ちょっとこじれた部分がありながらも、いろんな要素がグッと詰まっている彼らと一緒に過ごして関わるのは楽しい、って言ったら失礼なのかもしれないけど、正直やりがいはあるなと感じました。

もう1つは、年齢が上がっていくにしたがって、だんだんと支援が少なくなり、高校を卒業しちゃうとさらにサポートをしてくれる場や戻って来られる場がないので、できればその世代に携わってサポートができる場や居場所を作って、先を見据えた関わりができるといいなという想いがありました。

地元で話を聞いてくれる人の存在や場所が大切と話す和泉さん
地元で話を聞いてくれる人の存在や場所が大切と話す和泉さん

――居場所の必要性はどういうところに感じますか?

和泉さん 今、電話相談員を夜間にやっているんですけど、一晩中電話が鳴っていて、私だけでも1年で約2000件ぐらいに対応してるんです。そこに電話をかけてくる子に「相談先はないの?」と聞くと、「親はダメ」「学校も嫌い」と、関係性がこじれてしまうともう後がないみたいなんですよね。電話相談をしてくれるだけいいのかなとも思うけれど、この見ず知らずなところに電話せざるを得ないってなんか悲しいなと。

――様々な課題が見えてきそうですね。

和泉さん そうですね。だから、少し話せる顔見知りの人が常にいる商店街のような場所が大切だなって思うんです。生活や環境が厳しいお子さんは専門機関に繋ぐけれども、そうじゃない子っていっぱいいるんじゃないの、っていうところを私はなんとかしたいなと思うんです。お金があるからといって課題がないわけでは決してなくて、それぞれがやっぱり苦しんでいることはたくさんあるので、そういう微妙なラインの層をなんとかできる場所があるといいなって考えています。

――親と学校以外に話せる人がいないって、なかなか辛いですよね。

和泉さん コロナ禍によって、学生たちは「家から出るな」とか「喋るな」という世界に浸って、逆に大人たちも声をかけるのを躊躇する世界になってしまいました。なので、そこを変えたいなと思いますね。声を気軽にかけて喋るって楽しいなと感じられたり、偶然集った人たちと何気なく過ごせたり、そんな場を作っていくことで、公園の機能もまた昔のようになってくるのかなと。

活動するボランティアメンバーのみなさんの様子
活動するボランティアスタッフのみなさんの様子

――そんな想いがある中で、自らの活動を運営するにあたって、どういうことを大切にされていますか?

和泉さん 私たちは、サービスをなるべく無料にしないというスタンスでいて、支援する側と支援される側に分かれないようにしたいなと思っています。

フィリピンの支援をしていた時に、そこで一緒に活動していたソーシャルワーカーさんが利用者さんに「払える時はいくらでもいいからお金を出してね」と言っていたんです。例えば、「今週はお金がちょっと入ったから、5ペソを出すよ」とか、次の週は「全くお金がないからごめんなさい。無料でお願いします」とか。それはすごく大事だよね、と話をしていたんです。

お金を支払う行為は尊厳を保つためにも大事だし、無料にすることによって逆に私たちがその人の尊厳を奪ってる気もするんですよね。それと、子どものうちに無料に慣れてしまうと、大人になった時に中には生活保護や無料で物やサービスを提供されること自体が当たり前になり、抵抗なく受け入れてしまうようになる方もいて、無料の慣れはあんまり良くないだろうなと思ったんです。私たちにとっても、「お金をいただくからにはそれに見合ったサービスを提供していかなきゃいけないよね」という姿勢が貫けて、良いサービスだからお客さんが来てくれるという思考になりますしね。

子どもと一緒に大喜びして場を盛り上げている様子
子どもと一緒に大喜びして場を盛り上げている様子

和泉さん 「てとらぽっと」の活動に関しても、お客さんは支援のためとか関係なく一般的なカフェとして料理が美味しいからここに来る、癒されるから、楽しいからという目的で来店する。運営するボランティアの学生たちは、やりたいからとか、子どもに関わりたいからとか、自分の目的を達成するためにやる。お客さんとスタッフ、お互いがお互いを想う共感性のうえで「青空カフェ」も「カフェてとら」も場として成り立っていけるといいのかなと思います。

誰でも支援する側と支援される側、どっちの立場にもなりうるので、両方の立場を経験する中で巣立っていけると、あまり壁を感じずに次のステップに行けるのかなと考えていますね。

「てとらぽっと」に関わる学生ボランティアたちを後押し

――サービスの対価として料金を取っているのに対して、学生たちはボランティアで運営をするという形を取っている意図はありますか?

和泉さん 組織をなるべく大きくしたくない、というのが1つです。大きくなることでできることはあるけれど、組織を維持するための費用がひたすらかかってしまって、そこにお金を投じるのは好きではないなと。それだったら、他のところで費用をかけられたらいいなと思っています。

それと、スタッフに関しても、育つとどんどん入れ替わっていくシステムの方が風通しもいいなと思うんです。もちろん、真っ当なお給料払うのはいいことだと思うので、いずれは、有給のスタッフを1人か2人雇えればいいなとも考えています。

――なるほど

和泉さんのいろんな想いを伺いました
和泉さんのいろんな想いを伺いました

和泉さん 「青空カフェ」や「カフェてとら」から巣立った子たちが地元に戻って来ても何かしらの形で再出発する後押しができる場所を作る方が、組織を大きくすることより大事だろうなと思っています。なので、なるべくボランティアとして来てもらって、活動の対価はお金ではなくて、自分の目的を達成することにしています。そのために、活動日には必ず「今日は何をしたいか」と目標を聞いたり、何ヵ月かに1回面談をして目標を達成できているか確認したり、今後も継続したいかを聞いたりしています。

スタッフそれぞれでちょっとずつ目標が違って、やりたいことや楽しいと思うことが違う。その方がボランティアや遊びに来てくれる子も環境を受け入れやすいと思うんです。1つだけの価値観の中で生きるって、結構大変じゃないですか。子どもは様々な価値観を持ってて、様々なロールモデルがいた方がいいかなと思うと、信念として共感できる部分は1つあってほしいですけれど、それ以外はいいかなと思っています。理想ですけどね。

真剣な表情でモルックをする子どもと向き合うスタッフさん
モルックをする子どもと向き合う真剣な表情のスタッフさん

――どういう人たちがスタッフとして活動してるんですか?

和泉さん ボランティアに応募してくれた大学生の話を聞いてると「何かチャレンジしたい」とか、「就活前にボランティア活動の経験をしたい」とか、それぞれのキッカケがあるんですよね。高校を卒業して、一度就職をしたけどちょっとうまくいかなかったので、また戻ってきてここで働き出す子もいます。

3年間ぐらいコロナ禍で何もできない時期があったので、高校生から大学生という世代は本来だったら海外留学やボランティアに興味を持って行っていた子もいるだろうし、何かの活動したかったけどできなかった子もいると思うので、何かを形にするという喜びや大変さをその中で感じてもらえたらなという想いで大学生主体の場を今目指してます。

なによりスタッフが楽しんでやることが大切と話す和泉さん
なによりスタッフが楽しんでやることが大切と話す和泉さん

――活動の中で、スタッフの成長が見られる良い部分がある反面、課題や難しさってありますか?

和泉さん スタッフに「自由にしていいよ。何かやりたいことがあるんだったら言ってくれたらできる限り形にするからどんどん言ってね」と言うんだけど、意外と出てこなくて。控えめで受け身な子が多い印象で驚いています。私なんかは、自由にできるんだったらどんどんやりたい放題やるなと思って(笑)だから、そこを変えていきたいなと思ってます。「自分でやっていいんだ」と思えることもすごく大事なことなので。

場所やお金についても常に考えるけど、楽しくやってるのでまぁいいかなと。どちらかというとやっぱり財産は人だと思っているので、今ぐらいの運営頻度で1回1回をしっかり大切にして、彼らの元々持ってるたくさんの魅力を発揮してくれることでこのカフェがいい場所になっていくって感じるので、そこがまずは1番ですかね。

一般社団法人「てとらぽっと」代表の和泉薫さん(左)と、聞き手のしまいしほみ
一般社団法人「てとらぽっと」代表の和泉薫さん(左)と、聞き手のしまいしほみ

――最後に、今後の展望を教えてください。

和泉さん まずはお客さんに来てもらうことですかね。スタッフには「初見さんがリピーターさんになり、常連さんになり、ファンになってくれたらいいよね。そこを目指そうね」と話しています。我々が作る空間を愛してくれる方たちは、私たちにとっても自信に繋がりますしね。

そして、今関わってくれる子たちの中でも「地元にいずれは帰って、地域活性化をしたい」と言ってる子たちがいるので、そういう子たちが夢を実現しようとする時に応援できる場所でありたいなと思っています。

カフェてとら
住所(ハレキタザワ)
足立区六月2丁目33-3

「ユースサポーターの輪」取材・編集のしまいしほみ
「ユースサポーターの輪」取材・編集のしまいしほみ

取材・編集=しまいしほみ(トネリライナーノーツ 編集者)
トネリライナーノーツ記事
https://tonerilinernotes.com/tag/shimai/

撮影=山本陸 (トネリライナーノーツ カメラマン)
トネリライナーノーツ記事
https://tonerilinernotes.com/tag/riku/