「ダチアダチ」は、足立区・荒川区の物語を届けるメディア「トネリライナーノーツ」が応援する企業や団体を紹介する企画です。
dachi.32では、荒川区立宮前公園のイベント主催団体「宮前ソラのマルシェ実行委員会」を紹介します。
宮前ソラのマルシェ実行委員会
「宮前ソラのマルシェ実行委員会」は、荒川区西尾久にある複合施設「ARAKAWA ii VILLAGE」に隣接する宮前公園で開催されるイベントを主催する団体です。
“全ての人が共に楽しめる日常の延長線上にある非日常”を目指していて、飲食や物販の他にストリートピアノやワークショップなどが楽しめます。
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「宮前ソラのマルシェ実行委員会」のストーリー
「宮前ソラのマルシェ実行委員会」に関する質問に、委員長の川合理江さんが回答します。
――どんな想いから「宮前ソラのマルシェ実行委員会」が始まりましたか?
川合さん 副実行委員長の京極さんとの出会いが「宮前ソラのマルシェ」の原点です。京極さんは、荒川区荒川にある造園会社「北部緑地」の社長で、宮前公園を作っている人でした。京極さんから「公共空間は作って終わりではなく、いろんな人に活用されてこそ本来の魅力を発揮する」というお話を伺って、新しい視点に感銘を受けました。
宮前公園が色んなアイデアで活用される楽しい場になる事で、この地域で育っていく子どもたちの心の原風景の中に残っていくとしたら、こんなに楽しい事はないなぁと思いました。私が女将を務めている複合施設 「ARAKAWA ii VILLAGE」を宮前公園の目の前に出しましたし、ご縁は切っても切れないので、やるんだったら最高の景色にしようと動き出しました。
――「宮前ソラのマルシェ実行委員会」が大切にしている事はありますか?
川合さん “すべての人が共に楽しめる日常の延長線上にある非日常”をコンセプトにしています。イベント当日は、いつもと違ったワクワクする非日常の風景ではあるけれど、それを実現しているのは日常から地続きの人との繋がりで、コツコツ重ねてきた準備にほかならないんです。
何ヵ月も前からの準備を経て迎えるイベント当日、そして、後日の振り返りがあり、「次回はどんな風にもっと楽しい事をしようか?」と企む事をワンセットで見ると、大切なのは集客数や売上だけでは計れません。数字に表せない事にこそ気付きや学びが溢れていて、この先も続く日常をより幸せにするために、その部分をより多くの人と共有できる事が、イベントとしてやる意味だと考えています。
そして、数字や文字では表現できない “体感” を得るのは、実行委員・出店者さん・ボランティアメンバーさん・お客さん、どの立場であっても可能です。
――どんな仲間と「宮前ソラのマルシェ実行委員会」の活動を行っていますか?
川合さん 「ソラのマルシェを自分自身が1番楽しむぞー!」って言ってくれる実行委員たちをはじめ、出店者さん・ボランティアスタッフさん・お客さんなど、みんなで作っているのが「宮前ソラのマルシェ」です。実行委員たちは、この地域で働いている人や暮らしている人を中心に、有志で参加しています。「以前は近くで働いていて、今は離れてしまったけど、ソラのマルシェが好き」という想いで、実行委員を続けてくれている人もいて、人と人の繋がりは距離を超えるなぁと嬉しく感じています。
実行委員のみんなの事が好きすぎて、話せば長くなりますよー!笑
――どんな人と繋がると「宮前ソラのマルシェ実行委員会」の活動が前進しますか?
川合さん 実行委員・出店者さん・ボランティアメンバーさん・お客さん、どの立場であっても「宮前ソラのマルシェ」のコンセプトの意味を理解して共感してくれる人の割合が増えていく事で、密度の高い、学びの多いイベントになっていくと思います。
「ソラのマルシェでこんな事がしたい!」という熱い想いの持ち込み企画も大歓迎です。ストリートピアノなど、これまでもコツコツ積み重ねてきた繋がりの輪が少しずつ花開いてきたように思います。
――「宮前ソラのマルシェ実行委員会」のこれまでの実績があれば教えてもらえますか?
川合さん 何と言っても、素晴らしい実行委員会を構成できた事、素敵な出店者さんが集まってくれた事で、悩んだり迷ったりしながらも、次回は4月20日・21日に第4回を開催できる事になりました。これが全てなのかもと思います。
コロナ禍の感染症予防の観点からまだイベントが少なかった第1回の時は、できたての公園という事もあり、前例がないという事もありで、様々なハードルが立ちはだかりました。正直に言って、開催が危ぶまれる場面がいくつもありました。それらを何とか全てクリアしての開催でした。
雨天決行した第2回の時は、ずぶ濡れになりながらの設営で、開催時間中はほとんど雨が降らなかったものの、雨でも出店希望してくれたみんなと縮小開催しました。出店者さんも資材の運搬を一緒にずぶ濡れになりながら手伝ってくれたり、「雨で出店はできなくなったけど、お客さんとして買い物に来たよ!」と言ってくれる人もいたりもしました。
晴天が広がり、大盛況となった第3回。たくさんの笑い声に包まれて、本当に幸せを感じました。一旦ご褒美をもらったなぁ、という感覚です。
――「宮前ソラのマルシェ」を今後どのようにしていきたいですか?
川合さん 色んな属性や年代の人が集まって、立場を越えて心地よく楽しめる場にしたいです。それは完成がない道のりだと思います。人も時代も常に変わっていく中で、感じ、学んでいくしかありません。「宮前ソラのマルシェ」がより良くなった時に、関わってくれる人たちの日常もより良くなっている。そんな事を目指していきたいと思います。
「宮前ソラのマルシェ」の開催をきっかけに、宮前公園が色んな人に活用される場になっていく事への種まきができるとしたら、こんなに嬉しい事はないですね。
「宮前ソラのマルシェ実行委員会」のプロフィール
「宮前ソラのマルシェ実行委員会」のプロフィールは、以下の通りです。
Instagram
https://www.instagram.com/sorano.marche.miyamaepark/