「ダチアダチ」は、足立区・荒川区の物語を届けるメディア「トネリライナーノーツ」が応援する企業や団体を紹介する企画です。
dachi.33では、荒川区西尾久の複合施設「ARAKAWA ii VILLAGE」を紹介します。
ARAKAWA ii VILLAGE
「ARAKAWA ii VILLAGE(アラカワイイ ビレッジ)」は、荒川区西尾久で、ギフトショップ「giftgiftgift !!!(ギフトギフトギフト)」とインテリアショップ「TEXTALIAN(テキスタリアン)」を主軸に、その他にも商品企画・地場産品や地元の作家による作品販売・販促イベントの開催を行っている複合施設です。
荒川区内のものづくり企業や、区内外の小商い事業者の販路や活動拠点として、働く人にも暮らす人にも愛される、地域のプラットフォーム施設を目指しています。
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「ARAKAWA ii VILLAGE」のストーリー
「ARAKAWA ii VILLAGE」に関する質問に、女将の川合理江さんが回答します。
――どんな想いから「ARAKAWA ii VILLAGE」が始まりましたか?
川合さん 私たちは、“下町の道の駅”を創りたいんです。デザインワークという自分たちの得意を活かして、地域のものづくり企業さんや作家さんをはじめ、この街で働く人と暮らす人の力になりたいという想いから始まりました。
「ARAKAWA ii VILLAGE」(以下「イイビレ」) を始める数年前から、会社員と並行して自宅の片隅で1台のPCと少しの在庫を持ってスタートしたギフトとインテリアのオンラインショップを、本当に細々と続けていました。贈り物の仕事って責任重大である反面、たくさんの方の喜びの場面をご一緒できて本当に幸せなんです。オンラインを通して少しずつお客様の反応をもらえるようになってきて、「リアルな拠点を持ったらどんなに良いだろう。でも、自分たちにはまだまだ無理かな…」と思い悩んでいる時に、現在の場所と出会いました。
「イイビレ」がある場所は、かつて鉛筆工場でした。子どもが描く絵から建築家のスケッチまで、全てのものづくりの傍らに常に存在する鉛筆。そんな場所を私たちが受け継いで、どうやって次の世代の糧になっていきたいのか、という問いの答えは明白でした。「鉛筆工場はなくなっても、ものづくりの灯が消える事はない。私たちなりのやり方で、ものづくりの素晴らしさを伝えていく場を作っていきたい。小さくてもいいからお店を持ちたい」それで満足するはずだったのに、「鉛筆」というキーワードが私たちのイメージ、もはや妄想を掻き立てまくり、今の活動に導いてくれたんです。
――「ARAKAWA ii VILLAGE」が大切にしている事はありますか?
川合さん 嬉しい・幸せな気持ちも、その逆の気持ちやモヤモヤも含めて、寄り添う気持ちを常に持っていたいと思っています。ギフトやインテリアって、選ぶのは「モノ」である一方、家族や大切な人と過ごす時間と空間の一部という意味で「コト」なんですよね。
「迷う気持ちや、予算的な事も含めて相談しちゃってOKな相手だ!」って思ってもらえるように心がけています。これからの時間を一緒に紡いでいけるような「コト」を手に取るお手伝いが出来たなぁと感じると、とっても嬉しいんです。
――どんな仲間と「ARAKAWA ii VILLAGE」の活動を行っていますか?
川合さん 夫でもあり、「ARAKAWA ii VILLAGE」を運営する合同会社「川合企画」代表の川合と、前の職場でタッグを組んでいた淡路、そして地域のご縁で出会ったちえこさんの4人を中心に活動しています。
人前に出るものは女将の私が主になっているのですが、「こんな事やりたい!」を実現できているのは、みんながいてこそ。仲間に恵まれた事が、私にとっては「イイビレ」を続けられた1番の秘訣ですね。それ以外にも、定期的にイベントを一緒に開催したり、私たちの活動に心を寄せてくれるたくさんの仲間があっての「イイビレ」です!
――どんな人と繋がると「ARAKAWA ii VILLAGE」の活動が前進しますか?
川合さん 自分の得意を持ち寄って、必要な時にお互いに力を出し合える人と繋がる事で、すごいパワーが生まれると考えています。
「イイビレ」のロゴマークは、鉛筆の断面をモチーフにしている以外に、もう1つ意味があります。六角形は“ハニカム構造”と呼ばれ、1つ1つが支え合う事ですごい強度になります。「イイビレ」自体も、繋がりのあるみんなも六角形の1つのパーツだと捉えていて、1人では成しえない事も支え合えばできちゃうエネルギーを持てると思います。
「ビレッジ」と付けたのは、この地域や私たちに関わりのある産業を良いものにしようと主体的に動く “人” それぞれが互いに支えあうコミュニティをイメージしています。
――「ARAKAWA ii VILLAGE」のこれまでの実績があれば教えてもらえますか?
川合さん 1番の実績は、当初からの目標である“辞めない!”をきちんと続けられている事。自分を含めて、これまで関わってくれた全ての人たちが居てくれるからこそです。心から感謝しています。地域のお店や作家さんに集まってもらって開催する「ARAKAWA ii MARCHE」(アラカワイイマルシェ)などのイベントも、頻繁には開催できなくても「やりたい!」という気持ちを大切にして続けています。
お店の運営という表の顔以外にも、企業さんのパッケージデザインや空間コーディネートなど「イイビレの世界観が好き!」と言ってくれる方々に、デザイン関係の依頼もいただくようになりました。
――「ARAKAWA ii VILLAGE」を今後どのようにしていきたいですか?
川合さん 拠点の運営と、クライアントさんへのデザイン提供で、これからも関わる人がもっと生き生きとできる価値の提供を続けていきたいです。実は現在、自社ブランドの立ち上げにも奔走中です。
大好きなものづくりを中心に置く事で、これまで以上にみんなを巻き込んで、価値を創り出していきたいです。10年後、20年後、道のりを振り返った時に、次世代の子供たちが「大人って最高に楽しそう!仕事っておもしろそう!」って言ってくれる未来にちょっとでも貢献できていたら、それが1番のご褒美だなって思います。
「ARAKAWA ii VILLAGE」のプロフィール
「ARAKAWA ii VILLAGE」のプロフィールは、以下の通りです。