足立区千住桜木にある「帝京科学大学」は、2024年10月26日(土)と27日(日)の2日間で、第14回学祭「桜科祭」を開催する。今年のテーマは「桜花爛漫」で、“桜が咲き乱れるようにより一層華やかな桜科祭を開催できるように”とこのテーマが掲げられた。模擬店やステージ企画や学術企画、歌うまコンテスト、さらには、お笑い芸人をゲストに迎えるなど内容も充実する。
そんな「桜科祭」実行委員長の松田彩香さんに、「桜科祭」への意気込みや想いを聞いた。聞き手は実行委員の1人である山影昌弘さんが務める。
「桜科祭」を支える実行委員たちの活躍
――帝京科学大学の学祭「桜科祭」ですが、実行委員長の松田さんの目にはその運営を担う実行委員たちがどのように映ってるんですか?
松田さん 「桜科祭」実行委員は150名ぐらいいるのですが、やるぞっていう感じで前へ引っ張っていくタイプの子も多いですし、それとは別に裏方で支えるっていうのが得意な子もいます。
部署で言うと、「企画部署」でイベント企画に携わりたい子が結構多いのかなって思っていますけど、本当にいろんな角度から「学祭に参加したい!」っていう思いを持ってる子たちが、「桜科祭」の運営に入ってくれているのではないかなって思ってます。
――「企画部署」の話が出ましたけど、「桜科祭」の実行委員には他にどんな部署がありますか?
松田さん 「桜科祭」は8部署で構成されていて、まず「企画部署」・「ステージ部署」・「装飾部署」の3つは、学祭当日に関わる仕事が多いです。
松田さん 「企画部署」は、今年であれば“お化けカフェ”や“ビンゴ大会”などの学祭における様々な企画を立案から運営まで行います。「ステージ部署」は、ステージに飾る横断幕を制作したり、ステージの照明とか音響とかを調整するなどステージ運営を行います。「装飾部署」は、ステージ以外、本館の学校内の装飾をダンボールとか画用紙とかを使って作っています。山影くんも頑張ってるよね、ありがとうございます。
――はい。
松田さん 「広報部署」と「渉外部署」は外部の人との繋がりが大事です。「広報部署」は、ポスター作りとかパンフレット作りとかしてくれてますし、「渉外部署」は協賛を得て学祭の予算作りをしてくれています。あとは、「安全管理部署」と「団体管理部署」と「教室管理部署」の3つの管理部署があって、それぞれの名前の通りに管理や手続きをしてくていて、学祭が滞りなく開催できるように貢献してくれています。
――「桜科祭」実行委員会をどういう風にしていきたいとかっていう目指してきた形があれば教えてください。
松田さん 「桜科祭」は今年開催するのが第14回なので、これまでに13年間分の伝統があると思うんですけど、そういう伝統を大切にするのはもちろん、やっぱり挑戦することも諦めたくないと思います。
なので、実行委員の中でも役職に就いている人たちだけでなく、役職に就いていない人たちもノビノビと自由に意見が言えて、全員が「桜科祭に参加している!」っていう気持ちをもっと持てるような環境を作っていきつつ、その上で新しいことにも挑戦できたらなって。
―― 1人1人の自覚というか、「桜科祭の一員である」「学祭を盛り上げたい」「運営に参加している」といつ想いを大事にしているって感じます。
松田さん そうですね。どうしても、実行委員長は話し合う事っていうのが役職の人とが多いです。ただ、そんな中でも、各部署ごとにその中でも意見が言える、コミュニケーションが取れる環境を大事にする、話せる機会をどんどん設ける。 実行委員の人数も多いので、コミュニケーションが大事だと思っています。
実行委員長の松田さんの挑戦
――松田さんはなんで「桜科祭」実行委員長になったんですか?
松田さん 前回は副委員長をやっていて、しかも会計と兼任していたのもあって、「来年は委員長だね」って周りから言われて。それが正直、最初はすごく嫌な気持ちでしかなくて。実行委員会の本部のことを分かっている人が全然いなくて、私しか同じ学年で役職の人がいなかったっていうのもあったんですけど。
人前に立つと本当に緊張して手足が震えてるくらいで、なにかを企画するのは苦手、みんなで楽しいのが1番だと思っているだけなのに。
――そんな中、委員長になると決まった時の心情とか想いとかはありましたか?
松田さん 正直、決まった当時はあまり前向きな気持ちはなくて。ただ、やるからには各部署の部長たちがやりたいことができるような環境を作ろうと思いました。
リーダーは引っ張っていくっていうのが大事かなと思ったんですけど、でも、自分はそういうタイプの人間じゃないし、実務をしている各部署の部長にまとめてもらっているところがあるので、その部長たちの気持ちを支えてドンドンやりたいことを挑戦させてあげられるような委員長になれたらっていうのを思ってました。
――気持ちが前向きに変わったタイミングはあったんですか?
松田さん 今までの人生の中で、そういう責任感のある立場から逃げてきた中で、「やらないで後悔するより、やって後悔した方がいい」っていう先輩の言葉があったり、そのまた上の先輩を見てきて「ああいう先輩みたいになりたいな」というのが自分の中であったので、最終的には自分でやってみようと思いました。
――先輩たちの影響が大きいんですね。
松田さん 今でもみんなの前に立って喋るのは嫌だし、と思うんですけど、その反面、引っ張ってきた先輩たちをよく見ていたので、あんな風になれたらなって。
――それは、松田さん自身の挑戦なんですね。
松田さん そうですね。私にとっての挑戦です。それで、実行委員長をやるからには、みんなも挑戦できるような環境を作ろうと。
意見が言えないという状況が1番ダメかなと思ったので、我慢して思う気持ちより、意見が言える、ちょっと言葉にして言える、というのは大事だし。みんなも一緒に挑戦できるような環境を作れたらなと思って。
――みんなで挑戦の1歩を踏み出そう、みたいな。
松田さん みんなで作り上げるものだと思うので、「桜科祭」は。
桜花爛漫!笑顔あふれる「桜科祭」へ
――「桜科祭」について、今後どんな人や団体と関わっていくと、よりよく活動できると思いますか?
松田さん 「帝京科学大学」の立地として北千住駅からの道が商店街でお店も多いので、まずは地域の人たちにももっと「桜科祭」を知ってもらいたいです。
もっと言うと、ちょっと大きな感じになっちゃうんですけど、地域の人たちとの関わりはもちろん大事にしたいのに加えて、地域以外の人たちや団体でも関われるのなら。
新しいことをやるのに関しては、悪いことではないかなと思うので、いろんな団体に関われたら、どんどん関わっていきたいな、という気持ちはあります。
――それでは、「桜科祭」当日にはどんな人が来てほしいですか?
松田さん どんな人でも。たぶん誰でも、小さい子から小学生・中学生とか親世代とか地域の人とかまで、来てくださった全ての人を「桜科祭」実行委員の全員がみんなで楽しませるって気持ちがあります。「みなさん、ぜひ来てください!」という気持ちで、もう楽しませるのに全力です。
――最後の質問になりますが、「桜科祭」に来てくれた人にはどうなってほしいですか?
松田さん 単純にやっぱり、笑顔になってほしいです。大学の場所的に、バスを乗っても歩いても来るのが大変なので、そんな中で来てくださったからには、最後は楽しみながら笑顔で帰ってもらえたら嬉しいなと思います。
イベント概要
第14回桜科祭のイベント概要
<開催日時>
10月26日(土)9:00-17:00
10月27日(日)9:00-15:00
※チケット事前予約制(入場無料)
<開催場所>
帝京科学大学 千住キャンパス本館
足立区千住桜木2-2-1
<特別ゲスト>
お笑いトリオ「四千頭身」
※要チケット事前購入
<主催>
帝京科学大学 千住キャンパス 桜科祭実行委員会
<第14回桜科祭ホームページ>
https://oukasai.wixsite.com/oukasai
<問い合わせ>
oukafes.info@gmail.com
取材= 山影昌弘さん
撮影=山本陸
トネリライナーノーツ記事
https://tonerilinernotes.com/tag/riku/