ごきげん一家の生き方に学ぶコロナとの共存 浅川芳恵さん「東東京のしなやかな女性2」

大学生フォトグラファーとして活動する山本陸さんが、東東京地域で頑張る「女性」を紹介する企画「新型コロナに負けない!地域のしなやかな女性たち」の第2回。
今回は2018年1月に旗揚げをした演劇集団、ごきげん一家のコアメンバーの浅川芳恵さんにインタビュー。
(取材日:2020年4月23日)

山本陸による浅川芳恵さんへのzoomインタビュー
zoomを使ってインタビュー

お話を聞いたのは、ごきげん一家旗揚げ当時からのメンバーで、コアメンバーである浅川芳恵さん(以下、浅川さん)。私は、2019年2月に南三陸チャリティーイベント「第1回すきだっちゃ南三陸」で初めて浅川さんとお会いした。「ごきげん一家」という名前の通り、大きな声でハキハキと話し、明るくて、とてもごきげんな人だ。浅川さんは、ごきげん一家での活動の他に、イベントやセミナーの司会としての仕事や、音大出身というとこから社会人合唱団に所属し、音楽イベントや自主公演でステージに立つこともあり、月一でマルシェに出店して関東圏の人に南三陸町を知ってもらう活動にも励んでいる。

しかし現在は、新型コロナウイルスの影響でこれまでのように活動ができないでいる。日常が非日常になってしまった今、浅川さんは、どのようにこの状況と向き合い、ごきげん一家やその活動を支援してくれる仲間とどう繋がっているのだろうか。

周りもごきげん、ごきげん一家

ごきげん一家は、宮城県の南三陸町に演劇という文化を届けることで復興支援をするため、2018年に立ち上がった。この春で結成3年目になる。活動内容は、南三陸町を実際に訪れ、南三陸町に暮らす方々に演劇公演を行うというもの。それに紐づく形で、関東で南三陸町を知ってもらうために演劇のイベントや、月に一回、熊野前駅から電車で3分の荒川遊園地前のマルシェにも定期的に出店。そこでは主に南三陸町の名物を販売している。また、震災当時を知る語り部を南三陸町から関東に招き、震災の体験や当時の様子を直接聞ける機会を作っている。

「ごきげん一家に関わる全ての人が今日も明日も明後日もごきげんに過ごせるように」をコンセプトに掲げ、主軸は演劇だが、それ以外にもさまざまな取り組みをする団体だ。

演劇は、俳優が舞台上で身振り手振りなどを使い、物語や人物などを間近で演じて見せる芸術だが、新型コロナウイルスの影響で、醍醐味である生で見せることができなくなってしまった。しかし、そんな状況下でも活動を止めることはない。メンバーで定期的にオンライン飲み会をして交流を深め、オンライン稽古をして芸を磨いている。

そして今後は、南三陸町に映像で届ける演劇や、南三陸町の人たちと葉書での交流を計画。この自粛期間中に準備を進めているところだ。

コロナと戦うな、順応しろ

精力的に活動を続ける浅川さんは、「コロナウイルスと戦う」ということに違和感を感じているという。「コロナに負けるなって各方面で言われているけれど、何だか違和感がある。外出自粛は身体の自粛であって、心の自粛ではない」と浅川さんは語る。浅川さんは、どのような状況であろうとも、ごきげん一家に関わる全ての人がごきげんになるよう活動を続けている。直接会えずとも、オンラインという形で活動は続けられる。活動の内容は変わらず、アウトプットする形が変わっただけなのだ。身体の自粛=外に出なくても、心の持ちよう次第でどうにでもできる。

浅川さん曰く、昨今の大きな変化にも自由自在に対応出来るのは、長年芸術に携わってきて心構えができているからだという。「人の心を直接動かすことを常日頃行っている人は、大きな変化にも対応して自分で行動を決められる。私はそのモデルとして生きる使命がある」。昨今の状況に流されて、心に自粛モードのスイッチを入れている人は多いのではないだろうか。そうではなく、浅川さんは、自分自身で選択、判断してこの状況に順応している。

新型コロナウイルスとの共存

新型コロナウイルス感染拡大防止のために、お店の営業やイベント活動が自粛されている。その状況の中でも、順応して活動を続けている浅川さん。背景には浅川さんが掲げるひとつのビジョンがある。

「全ての人が勇気を持って人と繋がって、誰もが持っている愛を力に変えて生きる世界を作ること。それが、私が作り出したい世界なんです」

壮大な理想に思えるかもしれないが、実はシンプルなのである。「私が陸くんの取材を引き受けなかったら、何も生まれることはない。だけどこうして繋がって、飾らず話すことで私の情熱や愛情が伝わる。その記事が誰かの元へ届き誰かの力になるかもしれない」。浅川さんが行っている活動は全て、ビジョンのもと選択されている。その活動の中で、浅川さんは愛を持って全力で表現し、みんなをごきげんにしている。

いつ終わりが来るかわからない昨今の状況。しかし、どんな状況になっても浅川さんのビジョンはブレない。そのために今は、コロナに順応しウイルスと寄り添い生きている。

浅川さんが実践するような、時代や状況に合った生き方がこれからは必要になっていくかもしれない。

新型コロナに負けない!地域のしなやかな女性たち
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 「新型コロナに負けない!地域のしなやかな女性たち」取材者の山本陸
「新型コロナに負けない!地域のしなやかな女性たち」取材者の山本陸

文=山本陸(「トネリライナーノーツ」サポーターズ)
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