大学生フォトグラファーとして活動する山本陸さんが、東東京地域で頑張る「女性」を紹介する企画「新型コロナに負けない!地域のしなやかな女性たち」の第4回。
今回は、ママとベビー・キッズのコミュニティKoen代表の山本亜紀子さんにインタビュー。
(取材日:2020年5月2日)
今回取材するのは、ママとベビー・キッズのコミュニティKoen代表の山本亜紀子さん(以下、山本さん)。私は今回の取材で初めて山本さんとお話をした。可愛らしい声色で、ゆったりとお話をしてくれとても落ち着いた印象を受けた。そんな山本さんは、コミュニティKoenの代表を務め、まちづくりの一環としての子育て応援と、地域の居場所作りを目的として、活動に励んでいる。コミュニティKoenの拠点は竹ノ塚、日暮里舎人ライナーの舎人駅から自転車で数分。季節ごとのイベントや、月に一度、乳幼児の親子が集まれる親子広場も開催している。
しかし現在は、新型コロナウイルスの影響で活動自粛を強いられている。様々なイベントや親子広場が開催できなくなった今、山本さんはどのように、子育て応援をし、地域の居場所作りをしていくのか。
今日、夫以外に誰とも喋ってないな。
子育てには大きな不安や責任がつきまとうもの。その多くは、子どもの1番近くにいるママが背負うことになる。
地域の繋がりの希薄化が社会問題とされる今、うちの子を地域の子として、沢山の大人に見守られながら育てることができたなら、多くのママが安心できて、子育てが楽しくなるのではないか。そんな思いから2015年に立ち上げられたのが、足立区の任意団体であるコミュニティKoenだ。
幼稚園や小学校という限られたコミュニティではなく、地域全体が垣根なく関わりを持てるようなサードプレイス。Koenをそのような場所にしたいと山本さんは語る。
Koenの活動、そして今
Koenでは、様々なイベントを開催している。ハンドメイド作品の販売やワークショップを行うハンドメイドマルシェをはじめ、子どもの自由研究に役立つブースや、野菜、デザート販売などを行う夏マルシェ。秋には竹の塚駅東口の商店街で行うハロウィンパレードなど、親子で楽しめるイベントが中心だ。他にも、竹の塚地域にスポットを当てた地域情報誌「KoenLetter」の発行や、毎月1回乳幼児の親子が集まれる、Koen親子広場『Koenプレカフェ』という活動も行っている。なお、 Koen親子広場『Koenプレカフェ』 は足立区の社会福祉協議会の事業として開催している。
しかし現在は、新型コロナウイルスの影響で、オフラインのイベントは中止となり、KoenLetterも発行を中断。
そのため、今だからこそできることとして、Koenは新たに2つの取り組みを開始した。
1つ目はKoenチャンネル。毎週水曜日朝9時からネットラジオで配信を行っている。Koenをより深く知ってもらうことを目的として、今までの活動や、これからの新たな取り組みについての情報を随時発信しているという。
2つ目はママと子どもの広場at online。人と直接会うことが難しい中、コロナ期間中の子育ての悩みや工夫について、オンライン上で親同士が相談できる場所作りを始めた。過去2回開催されたこのイベントでは、外に出なくても楽しめる遊びや、買い物に頻繁に行けない中での献立の工夫などをトークテーマに、交流が行われた。
ママとキッズのサードプレイス
これまでに多くのイベントを開催してきたKoenが次に目指すのは、「いつでも集まれて、家でもカフェでもなくゆっくりと安心して親子で過ごせる場」をリアルに作ることだ。そこには、ママを癒したい、という山本さんの思いがあった。子育てをしていると、いきなり不安に襲われることがある。そんな時にフラッと立ち寄り、ホッと一息ついて安心できたらどれだけ助かるだろうか。ママが笑顔になることで子どもも自然と笑顔になる。
今回の新型コロナウイルスの影響で、より一層オフラインの大切さが身に染みたという山本さん。自粛が緩和傾向にある今後は徐々に、オフラインでの活動を増やしていきたいと意気込んでいる。
ママとベビー・キッズのコミュニティKoen
ホームページ
http://adachi-koen.com/
Instagram
https://www.instagram.com/community.koen/
YouTube(Koenチャンネル配信)
https://www.youtube.com/channel/UCLBxzK5Nd-TyGwJH1fvDfaQ
文=山本陸(トネリライナーノーツ サポーターズ)
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@ganometherapics
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トネリライナーノーツ記事
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