「narrow cafe」一家で作る優しい“おサンド”

日暮里舎人ライナー「熊野前駅」より徒歩5分の「narrow cafe」をご紹介します。この連載は、「トネリライナーノーツ」サポーターズのメンバーが、日暮里舎人ライナー地域を中心とした足立区・荒川区の飲食店の中で、個人的にオススメのお店を紹介する「グルメライナーノーツ」です。

vol.6となる今回は、舎人駅近くにあるお寺で定期開催されている無料コーヒースタンド「ゼンガクジフリーコーヒースタンド」バリスタの大島睦美さんが紹介者をつとめます。

ゼンガクジフリーコーヒースタンドのバリスタ仲間
narrow cafeの“おサンド”

ゼンガクジフリーコーヒースタンドのバリスタ仲間

毎週土日のどちらかに、舎人駅近くの全學寺で、スペシャリティコーヒーが無料で飲めるコーヒースタンドがあるのをご存知でしょうか。その無料のコーヒースタンドは、ゼンガクジフリーコーヒースタンドという名前で、私はそこのバリスタをしています。

私の夫は全學寺の副住職で、「地域のために出来ることを！」という夫婦の想いから、ゼンガクジフリーコーヒースタンドを2年以上前に始めました。今でこそ、コーヒースタンドをオープンすることに慣れましたが、始めたころは大変なことの連続でした。雨避けがないせいで急な雨の度に機材を大急ぎで片したり、お客さんが中々来なくて道行く人に好奇な目で見られたり。（今ではタープテントの下でオープンしていますし、友達がたくさん出来ました）

そんな中でも特に大変だったのが、人手不足です。ゼンガクジフリーコーヒースタンドは10時～16時でオープンしているのですが、土日のお寺は法要などでなにかとバタバタしているので、席を外さなければいけない場面がちらほら。そんな時にいつも助けてくれたのが、夫の小学校の同級生でもある長村孝則さんこと、おさです。

おさは、私たちのコーヒースタンドのバリスタの中では１番古くからお手伝いしてくれていて、本当に頼りになる存在です。コーヒーを淹れた経験はなかったものの、元々は飲食店でずっと働いていたこともあり、すぐにコーヒーの淹れ方をマスターしました。（ちなみに、私の夫は手先が不器用だからか、今でもコーヒーを淹れるのが苦手です）今では、おさに会うためにコーヒースタンドに来るお客さんもいます。

そんなおさが、ゼンガクジフリーコーヒースタンドで「月に２度、朝から昼にかけて熊野前のバーを間借りして、サンドイッチカフェを始める」と言ってから、１年以上が経ちました。そのサンドイッチカフェが、「narrow cafe」です。

narrow cafeの“おサンド”

おさが間借りしているのは、熊野前駅から徒歩5分の「narrow」というバーで、都電沿いにあるので、お子様連れ、特に男の子には最高の眺めです。私の3歳の息子も、毎度初めて見るかのように、都電に興奮しています。

お店自体はコンパクトですが、カウンター席の他にテーブル席とテラス席もあって、ゆっくりできます。もちろん、サンドイッチなどのテイクアウトも可能です。

narrow cafeのサンドイッチ、というか全ての商品は、まさに長村家の味です。サンドイッチに使われるコロンと可愛いフォルムのイングリッシュマフィンや、食後に美味しい米粉のシフォンケーキは、なんと、おさのお母様の手作りです。また、narrow cafeの厨房にはおさの奥様のジュヨンさんがいて、彼女の手が空いている時には楽しくお喋りしています。

サンドイッチは定番のカツサンドを始め2、3種類から選べて、私たち家族は毎回全種類を買って、みんなで分けて楽しんでいます。長村家の味がサンドイッチになった”おサンド”は、どれもとても美味しいし、全部手作りだから胃にも優しくて、心から満たされます。うちの3歳の息子もnarrow cafeが大好きで、ランチを“おサンド”にして、3時のおやつはシフォンケーキがお決まりのパターンです。

そして、忘れてはいけないことを。ゼンガクジフリーコーヒースタンド直伝と言ってもいいnarrow cafeのコーヒーですが、こちらももちろん美味しいです。使っているコーヒー豆は違いますが、おさが丁寧に淹れてくれます。

胃も心も優しく包み込んでくれるnarrow cafe、ぜひ1度足を運んでみてください。

narrow cafe
住所
東京都荒川区東尾久6-26-5
Instagram
https://www.instagram.com/narrowcafe/

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文＝大島睦美（トネリライナーノーツサポーターズ）
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