日暮里舎人ライナー「西日暮里駅」より徒歩7分にあるフィットネススタジオ「studio景」のオーナートレーナーである、茂木慧太さん。競泳でインカレ優勝やロンドンオリンピック最終選考進出などの実績を残し、現在は太極拳の道を邁進するそんな彼が、その時のインスピレーションで書きたいことを書くのが「もてき式コラム」です。
#12では、「“30歳の大学1年生”になった現在地と想い」をテーマに、コラムを寄稿してくれました。
慶応義塾大学に入学
30歳の僕は、今年から慶應義塾大学の通信教育課程で、哲学や心理学を中心とした人文科学を学んでいます。今回は、すでに仕事をしていて、家庭も持っている僕の「大学生活」と「どうしてもう1度大学で学ぼうと思ったのか?」について書いてみようと思います。
まずは、慶應義塾大学通信学部の事を。慶応義塾大学は、そのネームブランドもあってか、毎年かなりの人数が入学を希望し、1年だけ在籍して、1単位も取らずに退学して、履歴書に「慶應義塾大学中退」と書く事を目的とした入学者がいるようです。そのため、他大学の通信学部と違い、入学するために書類選考があります。そこで相当な文字数のレポートを提出しなければならず、毎年その段階でそれなりの人数が不合格になっているようです。
書類選考が通って、学費を振り込むと、参考書の山がシラバスやレポート提出用紙や学校案内などと一緒に届きました。単位をもらうためには、それらをしっかりと読み込み、期日までにレポートを書き上げます。そして、レポートが受理されると、学科試験に進む事ができます。さらに、慶應義塾大学がある三田キャンパスまで出向いて、試験を受けて合格する必要があります。
ちなみに、慶應義塾大学通信学部は卒業すると、履歴書等に「通信学部」と記載する必要がなく、大学側としては「慶應義塾大学卒業生」として扱ってくれます。非常に嬉しい反面、難解な受験をパスした他の学部の学生達と同じように扱われるので、求められるレベルが非常に高いのが特徴です。
事前に想像してはいましたが、これを仕事と子育てをしながらやっていくのは、なかなか大変です。骨の折れる作業ではありますが、今は自分のペースで少しずつ進めています。
人生は今が1番若い
では、なぜそんな大変な環境に身を置こうと思ったのか。30歳から通信の大学に通う事を決断した理由について書いていきます。
1番の理由は、未だに世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスの流行でした。ただでさえITを中心とする急速な技術革新により、先行きの読めない時代になってきた矢先に、コロナの流行により、今まで通りのやり方だと仕事や人生設計そのものの先行きが複雑になってきてしまっていると感じていました。
そんな移ろい行く世界の中で、唯一変わらない「人間」についてより深く知る事が、これから先の長い人生の中で、大きな財産になるのではないかと思ったのです。それは、“自分で仕事を創っていく”という自営業の職業柄という側面もあると思います。「未来の自分に投資する」そんなつもりで、通信の大学に入学しようと思いました。
卒業までに何年かかるか分かりませんが、ここでしっかりと学ぼうと考えています。情報を精査する事、情報を元に考える事、考えた事を相手に伝える事など、それらのスキルをしっかりと高めて、卒業できるように頑張りたいと思います。
最後に、何かを始めようか迷っている人に僕の考えを一言でお伝えすると、「人生は今が1番若い」これに尽きます。迷っている間にも、時間は過ぎていってしまいます。鉄は熱いうちに打て、と言いますが、そうしなければ、鉄は冷えて形が決まってしまい、何もできなくなってしまいます。
慶應義塾大学の通信学部には60歳以上の方もかなり多く在籍されています。また、僕が太極拳やトレーニング、水泳を指導している方も、多くは40歳を越えてからチャレンジをしている方々です。職業柄、僕の指導を受けているお客様が、みなさん楽しそうに、そして、若者を凌駕するようなスピードで上達していくのを間近で見てきました。そんな方たちに、僕が背中を押された事は、1度や2度ではありません。
この文章を最後まで読んでくださったあなたに、もしチャレンジしてみようか悩んでいる事があれば、今すぐやってみる事をおすすめします。
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