「“川の流れのように”目標を持たない」もてき式コラム#6

日暮里舎人ライナー「西日暮里駅」より徒歩7分にあるフィットネススタジオ「studio景」のオーナートレーナーである、茂木慧太さん。
競泳でインカレ優勝やロンドンオリンピック最終選考進出などの実績を残し、現在は太極拳の道を邁進するそんな彼が、その時のインスピレーションで書きたいことを書くのが「もてき式コラム」です。
#6では、「 “川の流れのように”目標を持たない 」をテーマに、コラムを寄稿してくれました。

茂木慧太さんによるワークショップの様子
茂木慧太さんによるワークショップの様子

目標は“あえて”持たない

年末年始に差し掛かってきたので、来年の目標を考えたり、それを人前で発表する機会があったりするかもしれません。僕自身も、「茂木さんの2021年の目標は何ですか?」とよく聞かれます。巷に溢れるビジネス書などに、「長期目標、中期目標、短期目標と分けて考えて、事業計画を立てなさい」という風に書かれているのでしょう。

けれども、正直なところ、僕は目標と呼べる目標を持っていません。長期にも、中期にも、短期にも。

例えば、川が海を目指すとき、海の方角に目星をつけて、海までの道筋を決めてから流れるでしょうか?目標などはなく、あるがままに、ありのままで流された結果、海に辿り着きます。そんなイメージを、僕は理想的だと思っています。

確かに、効率だけを考えるならば、海まで真っ直ぐに流れた方が良いでしょう。ですが、実際の川を見てみると、大きく蛇行したり、別の流れに分かれたり、それがまた合流したり。そんな寄り道を繰り返しながら、川は海に繋がっています。

故・美空ひばりさんの『川の流れのように』という名曲にも、そんな世界観を描いているように思います。この曲には、次のような歌詞があります。
「でこぼこ道や、曲がりくねった道、地図さえない、それも人生」
この価値観こそが、日本人の琴線に触れて、『川の流れのように』を今日まで残る名曲たらしめているのではないでしょうか。

川の流れのように

目標を持たないと、回り道や寄り道をする事もあります。外から見ると、無駄に思われるかもしれません。しかし、今という時間を一生懸命に生きた結果が、より良い未来だと信じています。

未来からの逆算ではなく、今をとにかく大切にして、今できる事をしっかりやる。結果は後からついてくる。目標をあえて持たない僕は、そのように考えています。

みなさんも経験した事はないでしょうか。今を一生懸命に過ごした結果、思いもよらぬ事で成功したり、ひょんな事に適性があったり、遊び半分でやってみたら上手くいったり。

目標を明確に決め過ぎてしまうと、望んでもいなかった事で成功してしまった時や、思ってもいなかった事に適性があると分かった時、当初の目標が邪魔をして、軌道修正がしにくくなってしまいます。あるがままに流れて、右に左にたくさん寄り道して、時には二本に分かれ、時には一つに合わさりながら自然体で行く。そう、川の流れのように目標を持たないで生きるのが、僕にとって唯一の目標と言っていいのかもしれません。

さて、つらつらと書いてきましたが、実際にトレーニングなどに来たお客様から、「茂木さんの2021年の目標は何ですか?」と聞かれた時に、この話をすると相当な捻くれ者に勘違いされてしまうかもしれませんので、そんな時のための回答を実は用意しています。 僕は「2021年の目標は、中国武術の1つである競技推手の全日本大会で優勝する事です。戦う中国武術で、日本一!」と答えています。

川の流れのように目標を持たない武術家の僕を、2021年もよろしくお願いいたします。

studio景
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東京都荒川区西日暮里1-61-4
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「もてき式コラム」執筆者の茂木慧太
「もてき式コラム」執筆者の茂木慧太

文=茂木慧太(「トネリライナーノーツ」サポーターズ)
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