「やわらかん’s cafe」足立区を拠点とする“ぬいぐるみカフェ” 【ダチアダチ dachi.5】

ダチアダチ

ダチアダチ」は、足立区・荒川区の物語を届けるメディア「トネリライナーノーツ」が応援する企業や団体を紹介する企画です。

ぬいぐるみカフェ「やわらかん’s cafe」のオーナーの鈴木公子さん(左)とヒラメのカレイ店長(右)
ぬいぐるみカフェ「やわらかん’s cafe」のオーナーの鈴木公子さん(左)とヒラメのカレイ店長(右)

dachi.5では、足立区を拠点に活動する“ぬいぐるみカフェ”「やわらかん’s cafe」を紹介します。

やわらかん’s cafe

「やわらかん’s cafe」は、ぬいぐるみをあたかも人間のお客様のように扱い、ぬいぐるみがカフェ内にて食事をしたり、街へでかけたりして楽しむ姿を撮影し、プリントフォトや写真データをお渡しするサービスです。

「やわらかん's cafe」店内の様子
「やわらかん’s cafe」店内の様子

この活動を通して、大人になってもぬいぐるみ好きな人々にとって心地よい社会を作る事を、また、その個性をまるごと受け入れる場所を作る事を目指しています。

ヒラメの「カレイ店長」
ヒラメの「カレイ店長」

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「やわらかん’s cafe」のストーリー

「やわらかん’s cafe」に関する質問に、オーナーの“スズキミ”こと、鈴木公子さんが回答します。

「やわらかん's cafe」オーナーの“スズキミ”こと、鈴木公子さん(撮影:2021年1月)
「やわらかん’s cafe」オーナーの“スズキミ”こと、鈴木公子さん(撮影:2021年1月)

――どんな想いから「やわらかん’s cafe」が始まりましたか?

スズキミさん 小さい頃からぬいぐるみが大好きでした。大体の人は大きくなるにつれて、ぬいぐるみを卒業し持ち歩く人が少なくなるのに対し、私の場合は社会人になっても大好きだったので、「私って変なのかな?私はこのままでいいんだろうか?」と不安になった時がありました。

でも、やっぱり私はぬいぐるみが好きなので、好きな気持ちはこのままでいいんだろうなと思い始めました。また、ぬいぐるみが好きな私を受け入れてくれる友だちと会った時、「(わたしの相棒のぬいぐるみの)カレイちゃん元気だった?」と、ぬいぐるみに人格があるものとして接してくれました。「ぬいぐるみが好きだから持ち歩いてて当たり前」という前提で話してくれたことがすごく嬉しくて、自分自身が肯定されるような気持ちで心地良いなと思ったんです。

「やわらかん’s cafe」の活動を通して、ぬいぐるみが好きな人に「そのままでいいんだよ」というメッセージを伝えていきたいです。「ぬいぐるみが好きでよかったな」と思ってもらえたらいいなという想いが根底にあり、この活動が始まりました。

ぬいぐるみ撮影の様子
ぬいぐるみ撮影の様子

――「やわらかん’s cafe」が大切にしている事はありますか?

スズキミ さん 写真を撮る時に大切にしていることがあります。ぬいぐるみが物として単に置かれている状況の写真を撮るのではなく、ぬいぐるみに性格や意志があるものとして、「こうしたくて、こうしている」とか、友達との関わりは「この性格だからこういう感じ」とかとういことが、写真の中に現れるようにシーンを切り取って撮るようにしています。お預かりしたぬいぐるみの写真を撮ってSNSにアップし、ご主人様に「今、こんな風にしています」とお伝えするので、写真は特に大事だと思い、心を込めて撮っています。

――どんな仲間と「やわらかん’s cafe」の活動を行っていますか?

スズキミさん 私と、ぬいぐるみのスタッフで運営しています。メインはヒラメの「カレイ店長」。能天気で小さなことは気にしないタイプの性格です。そんな店長と一緒に働いているのがしっかり者でコーヒー担当の「サルさん」、アルバイトで味見係の「へびちゃん」、お迎え係の黒ねずみの「チューチュー」。このメンバーでやっています。

コーヒー担当の「サルさん」
コーヒー担当の「サルさん」

――どんな人と繋がると「やわらかん’s cafe」の活動が前進しますか?

スズキミさん ここ数年で前進したなと思ったのは、足立区の梅島駅を中心としたエリアに点在するお店の集まりである「ななしの商店街」のメンバーとの出会いです。

「やわらかん’s cafe」は、ぬいぐるみ連れの方歓迎・撮影もOKなお店とパートナーシップを組み、「NGM(ぬいぐるみ)フレンドリー店」という提携サービスをやっていますが、「ななしの商店街」のメンバーがこの企画に賛同し、全店が「NGMフレンドリー店」になってくれました。そこからこの取り組みが段々と広まっていき、「ゼンガクジ フリー コーヒー」や「あやせのえんがわ」、また、「トネリライナーノーツ」の仲間のみなさんにも「NGMフレンドリー店」になっていただきました。

ぬいぐるみ歓迎のお店が増えることで、安心してぬいぐるみを連れてお出かけできる街になっていくと思います。なので、こういった活動を応援してくださる方やお店の方たちと出会えることで私たちの活動が前進すると思っています。

「やわらかん's cafe」のメニュー
「やわらかん’s cafe」のメニュー

――「やわらかん’s cafe」のこれまでの実績があれば教えてもらえますか?

スズキミさん 2015年に立ち上げ、今年2023年で8年目に突入しています。月1回ほどのゆっくりなペースですが、トータルで約400体のぬいぐるみをお迎えしていると思います。普段は郵送でぬいぐるみをカフェに送ってもらっていますが、ぬいぐるみが好きな方同士の和も広げていきたいと思っているので、年2回ぐらいはご主人さんがぬいぐるみを連れて、会ってお話できる会をやるように心掛けています。

――「やわらかん’s cafe」を今後どのようにしていきたいですか?

スズキミさん このビジネスがスーパーニッチなのは重々承知しています。しかし、段々とぬいぐるみ向けサービスを始める方が増えてきているので、そういう方々と繋がってぬいぐるサービス業界をより活性化して盛り上げていけたらと思います。そして、「NGM(ぬいぐるみ)フレンドリー店」を増やし、足立区をぬいぐるみの街にできたらいいなと思っています。

「やわらかん’s cafe」のプロフィール

「やわらかん’s cafe」のプロフィールは、以下の通りです。

やわらかん’s cafe
ホームページ
https://nuigurumicafe.com/