にぎり娘が行く!第1回 野菜卸「花鮮」関光治さん

日暮里舎人ライナー「舎人駅」より徒歩圏内、東伊興の寺町の一角にオープン予定のおにぎり屋「にぎりむすび」に関わる女性たちが、「にぎり娘」です。
この連載「にぎり娘が行く!」では、「にぎり娘」が地域で活動している方の拠点にお邪魔して対談を行い、その方の物語を紐解きます。
第1回のゲストは足立区入谷の野菜卸「花鮮」の関光治さん。対談ホストは、「あだち子ども食堂 たべるば」女将で、「にぎり娘」の川野礼さんが、司会はトネリライナーノーツ編集長の大島俊映が務めます。
(対談日:2020年11月16日)

左が「花鮮」の関光治さん、右が対談ホストの「にぎり娘」である川野礼さん
左が「花鮮」の関光治さん、右が対談ホストで「にぎり娘」の川野礼さん

関光治さん(以下、関さん)は、葛飾区亀有の出身、野菜を卸すのを主とする有限会社「花鮮」の代表を務めています。また、お仕事のかたわら、一般社団法人「こども食堂支援協議会」の相談役としても活躍されています。足立区入谷にある「花鮮」の仕事場の建物の2階にある「こども食堂支援協議会」の事務所で、「あだち子ども食堂 たべるば」女将(代表)であり、にぎり娘の川野礼さん(以下、川野さん)が、関さんにお話を伺いました。

野菜を通じた応援だと思っています(関さん)

――関さんと川野さんのご縁のキッカケってなんだったのですか?

川野さん まず最初は電話だったんですよね。2年ぐらい前、たべるばで使う食材をくださるところを探していたんです。NPO活動支援センターから、野菜を提供してくださる業者さんがいますという情報が来て、詳しくは実際にお問い合わせしてみてくださいという形で電話番号だけ教えてもらって、問い合わせてみたら電話に出たのが関さんでした。

関さん 川野さんの子どもがまだお腹にいた頃で、しばらく会えなかったんですよね。たべるばのスタッフの子が来たり、私がギャラクシティのキッチンに届けたりはしていましたけど。

川野さん 当時、私が妊娠中で、出産して2、3ヶ月は誰かにたべるばを引き継がないといけなかったんです。それで、私が現場を離れている間も、野菜を定期的にもらえる状態を目指していました。ただ、たべるばは車もないし、私も運転ができないので、届けてくれるところだとありがたいなと思いながら、その事情も電話で説明したんです。そうしたら、関さんは人が良くて、ギャラクシティまで来てくださるということを言ってくれて。

関さん 本当は、配達はやっていないんです。ただ、状況が状況だったので、その場で支援することを決めました。

――電話だけで判断するのも凄いですね。

関さん 人生経験は長いので。それに、甘いところもあるのかな(笑)3年前までは新宿で野菜の小売店をやっていたんですけど、それをやめた時点で、子ども食堂を運営されているところに野菜の支援をしようと思って。川野さんのたべるば以外にも15団体ほど支援を続けてきました。ただ、新型コロナウイルスが流行してしまったせいで、経営にも影響が出て、一時は支援を断念せざるを得なかったんです。

――こども食堂の開催も新型コロナの影響でできなかったのでは?

関さん どの団体も、子ども食堂の活動はできなくなりましたが、食材を取りに来てもらうフードパントリーとかを開催したいという想いは持っていました。そんな中、川野さんが赤ちゃんをおぶりながらでも、お弁当の宅配をしていたり、野菜を取りにきたりする姿を見ていましたし、それに、私自身も「自分で決めたことはやり通したい」という強い気持ちがあって。それで「花鮮」に去年12月に入社してくれた鈴木さんと「こども食堂支援協議会」という一般社団法人を立ち上げました。鈴木さんが「自分が大変でも、困っているのは一緒。即売会で野菜を売って、その収益を貯めていって、子ども食堂を運営する団体を応援していこう」と言ってくれたので。鈴木さんが代表、私は相談役です。

――野菜の即売会を初めてみていかがですか?

6月に始めましたが、最初は厳しかったです。今も苦しいですけどね(笑)でも、マイナスの時こそ力を合わせることが大事です。私は野菜の卸しをして50年ほど、鈴木さんは40年ほどですが、どこにも負けない新鮮で美味しい商品を出す。そして、人との繋がりで即売会をさせていただける場所を紹介してもらう。さらに、ボランティアさんや子ども食堂の団体のメンバーに売ってもらう。色々な繋がりの中で力をいただいているので、私たちの力はわずかなんですけど、これは野菜を通じた応援だと思っています。だから、今後は即売会の場所を増やして力をつけたいです。今は季節の果物をお送りしたり、フードパントリーに5千円から1万円の食材の支援をしていますが、後々はお米を支援することが出来たらと考えています。

「こども食堂支援協議会」の事務所にて
「こども食堂支援協議会」の事務所にて

「こども食堂支援協議会」が、子ども食堂を始めたら面白い(川野さん)

――川野さんは「こども食堂支援協議会」にはどのような関わり方をしているのですか?

川野さん 法人を立ち上げるとか協議会という仕組みを作るという事を聞いて、そこからアドバイザーみたいな形で関わっています。元々は、関さんも鈴木さんも私に対して話しやすかったんだと思います。お二人はアイディアもあるし、野菜の卸業の経験も豊富ですが、子ども食堂の経験はなかったので、そこの部分の現場の意見やアドバイスをお話していて、そのうちに私も関わりたいと思うようになりました。それで実際に現場で野菜販売をしたりとか、法人設立や助成金申請の手続きをお手伝いしています。

――川野さんとしては、将来的に「こども食堂支援協議会」に期待することはありますか?

川野さん 「こども食堂支援協議会」が、子ども食堂を始めたら面白いと思います。支援をし続けるのはもちろん大事ですが、自分達で子ども食堂を実際にやってみる、というか、やりたくなると思うんですよね(笑)実際に子ども食堂をやったらどうなるんだろうとか、野菜はどういうふうに使われるのだろうとか、来てくれる子どもたちはどのように変わっていくのだろうとか、たぶん知りたくなっていくと思います。もし「こども食堂支援協議会」で子ども食堂を立ち上げるのならば、それこそ何でもお手伝いしたいです。

関さん ありがとうございます。私たちは実際に子ども食堂を運営していないので、実は、川野さんの活動している姿を見て想像しているんです。現場で子どもたちの笑顔を見られていないので、野菜の販売に動く川野さんを通して、子どもたちの笑顔を想像しています。

川野さん 子どもの繋がりで言うと、関さんは空手の先生もされていますよね。

関さん 子どもを甘やかすのは簡単なんですけど、やっぱり、時には厳しく、時には温かくですね。将来自立して、生活していくという事を教えていかないと、と思っています。

川野さん 私は甘々ですね(笑)あんまり怒らないんですけど、子どもたちにとってはなんか近くにいるおばさんみたいな存在になりたくてやっています。

――子どもの話が出たので、「コミュニティKoenてらまちハウス」という地域の親子の居場所作りの場に「にぎりむすび」というおにぎり屋が出来るのはどう思いますか?

関さん 川野さんやみなさんでやられる事に対しては何も言えませんが、絶対に成功してほしいと思います。人のために、社会のために、子どもたちのためにやるのであれば、ぜひ応援したいです。

川野さん 頑張ろう!(司会の大島に向かって)頑張ろうね!

関さん 良い時ばかりではないからね。大変な時の方が多いと思います。1番大事な家族を犠牲にしないといけないかもしれないし、自分の時間もなくなるだろうし、お金だって大変だろうし。想いだけでは出来ないですよね。でも、もちろんプラスだってあると思います。

川野さん そうですよね。そのあたり、また教えてください。それでは、最後に好きなおにぎりの具を聞いてもいいですか?

関さん 梅干しが好きなんですよ。ちょっと蜂蜜漬けの甘いやつが。酸っぱくても良いんですけど。おにぎり屋でなにか1個頼むとしたら、梅干しですね。

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「にぎり娘が行く!」で対談ホストを務めた川野礼さん
「にぎり娘が行く!」で対談ホストを務めた川野礼さん

対談=川野礼(「トネリライナーノーツ」サポーターズ)
トネリライナーノーツ記事
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司会・編集=大島俊映(「トネリライナーノーツ」編集長)
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