Team NIGIRIMUSUBI Gift vol.1「大成コーポレーション」追分章博さん

Team NIGIRIMUSUBI Giftにぎりむすびギフト

地域の子どもたちへの食事支援プロジェクト「にぎりむすびギフト」では、足立区東伊興のおにぎり屋「にぎりむすび」の栄養満点のお弁当を、地域の子ども団体(NPO法人や子ども食堂)を通じて、それを必要としている子どもたちに無料で継続して届けています。この連載は、「にぎりむすびギフト」に関わる人たちの物語を描く「Team NIGIRIMUSUBI Gift」です。

今回のvol.1では、足立区古千谷で、手織絨毯のメンテナンス・販売をしている会社「大成コーポレーション」の追分章博さんを取材しました。「大成コーポレーション」は、このプロジェクトの開始当初から「にぎりむすびギフトスポンサー」として、各方面に渡って多大な協力を続けてくれています。聞き手は、トネリライナーノーツ編集長で、「にぎりむすびギフト」主宰の大島俊映が務めます。
(取材日:2021年7月1日)

「にぎりむすびギフト」についてはこちら

「大成コーポレーション」の追分章博さん
「大成コーポレーション」の追分章博さん

「大成コーポレーション」の追分章博さん

1995年7月生まれ、足立区出身の26歳。愛称は「あっきー」。
実家の家業は、足立区古千谷にある手織絨毯のメンテナンス・販売をしている会社「大成コーポレーション」で、12歳年上の兄である脩司さんが代表取締役を務める。
地元の小学校・中学校に通い、得意だった英語を活かして高校に進学。そこで様々な価値観に触れて、大学在学中には海外での生活を経験した。現在は、家業である「大成コーポレーション」の社員として研鑽を積んでいる。

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絨毯の織り方について説明するあっきー
絨毯の素材の違いについて説明するあっきー

一点物となる手織の絨毯を販売

――あっきーは、大成コーポレーションではどんな仕事をしているの?

あっきー 絨毯を洗って綺麗にしてお客様に返す、という会社の主力事業を手伝っているのと、絨毯の販売は僕がメインでやっています。販売の方の理想としては、ネットとリアルの割合を半々ぐらいにしたいんですけど、売れるのはオンラインの方が多いですね。

――売っているのはどんな絨毯かな?

あっきー 以前は、みなさんが想像するような花柄で値段もすごく高いようなペルシャ絨毯がうちの取り扱いのほとんどでした。ただ、僕が入ってからはもう少し商品の幅を広げたいなと思って。それで、海外雑貨インテリアみたいな絨毯を増やしました。安いものだと9千円以下で、大きいもので5万円前後、絨毯としては値段もそこまで張らず、普段使いしやすいと思います。それに、値段が安いからといって俗に言う“安物”ではなくて、手織絨毯は素材とか織り方とかによって値段が違うだけで、基本的には全て一点物なんです。

「大成コーポレーション」で取り扱っている多種多様な絨毯
「大成コーポレーション」で取り扱っている多種多様な絨毯

――大成コーポレーションで働いているのはいつから?

あっきー 去年末から手伝っていて、正式な入社は今年の2月か3月頃です。新卒で入った大手のITサービス企業を辞めた後、バイクで日本を旅していたんですけど、お金がなくなって「やべぇ」となって、それから手伝い始めました(笑)

カナダのスラム街に住んだ1年

――あっきーは色んな場所を旅しているイメージがあるよね。

あっきー 大学を休学して、ワーキングホリデーでカナダに1年間行きました。中学生ぐらいから、スノーボードにめっちゃハマって。その後に、得意だった英語を活かして入った高校で、色々な価値観を持つ人たちと知り合えて。それで、自分が見ている世界って狭いんだなと感じましたし、スノボーもやりたいなと思って、「大学に入ったらカナダに住もう」と決めていました。

カナダでのエピソードを楽しそうに話してくれたあっきー
あっきーは、カナダでのエピソードを楽しそうに話してくれた

――カナダに行ってみてどうだった?

あっきー 本当に面白かったです!当時、向こうに着いてみたら、カナダのバンクーバーってオリンピック開催から地価が毎年40%ぐらいずつ上がっていたらしくて、事前に調べた物価よりも1.5倍ぐらい高かったんです。そのせいで、自分の手持ちのお金では生活できないとなって、いたしかたなく、市街地よりも家賃が1/3で済むスラム街にアパートの部屋を借りたんですよね。初日にそのアパートのオーナーに地図を見せられて、「ここは1番危ないエリアだから絶対に行くな」と言われたのが、部屋の目の前の通りで。そこでの生活は、記事には書けないようなエピソードがたくさんあります(笑)

――(笑)書けそうなエピソードはある?

あっきー どうしてもゲレンデで働きたかったんですけど、カナダだとゲレンデの仕事はすごい人気で。自分が英語を話せる証明書もないし、季節も秋ぐらいだったので募集も終わっているしで、正直厳しかったんです。そうしたらある日、身長が2メートル近いニューエラのキャップを被ったちょっと悪そうな白人の男性と、アパートの喫煙所で一緒になって、向こうから話しかけてきて意気投合。そうしたら、彼はバンクーバーに1番近いゲレンデのスノボーのレンタルショップのオーナーでした。「うちで働いていいよ」ってすぐに言ってくれて、それは超ラッキーでしたね(笑)

福を呼ぶ「ラッキータイガーラグ」は7777円で、こちらも微妙に表情が違う一点物
福を呼ぶ「ラッキータイガーラグ」は7777円で、こちらも虎の表情が微妙に違う一点物

「家族と働けるのが幸せだなと思いました」

――最近も東京にいなかったよね?

あっきー 兄の知り合いが長野でグランピング場を建設するという仕事をしていたので、繁忙期の夏になる前というのもあって、国の助成金の制度を使って、出向という形で手伝いに行きました。ウッドデッキを作って、その上に大きなテントを立てて、という作業だったのですが、10棟建てたうちの1番デカいプレミアムな2棟には、イギリスのアンティーク家具に合わせて、うちのペルシャ絨毯も置いてもらえました。

――それはいいね!この仕事をしていて、なにが面白い?

あっきー やっぱり、家族と働けるのが幸せだなと思いました。家族って、無償で助けてあげたいと思う存在じゃないですか。だから、仕事をしていて、ストレスがないというか。

――お兄さんは「大成コーポレーション」の代表でもあるけど、あっきーにとってどんな存在かな?

あっきー 僕はペルシャ絨毯に関する知識に関してまだまだなんですけど、兄はそこをしっかり深掘りして、イランの民族のところまで行って勉強しているので、めっちゃリスペクトしていますね。ペルシャ絨毯って奥深いんですけど、兄は職人気質で細かいところまで見ているので、とても合っていると思います。僕自身はざっくりした性格なので、ペルシャ絨毯へのハードルの高さを下げて、インテリアが好きな人が気軽に買う選択肢になるように頑張ります。

「今日はタイガー押しで!」と笑うあっきー
「今日はタイガー押しで!」と笑うあっきー

「にぎりむすびギフト」について、あっきーのコメント

「全世界どこにでも、ご飯を食べられない子どもたちが、大人も含めてもそうなんですけど、そういう人たちっているじゃないですか。それを見て見ぬふりをするのではなくて、何とかしようとしている人っていうのは、僕はやっぱりすごく良いなって。それが回り回って、自分も助けてもらう事になるかもしれない、っていうのも思ったし。だから、にぎりむすびギフトを、僕はすごく応援したいです」

大成コーポレーション
住所
東京都足立区古千谷本町1-10-28
ホームページ
https://www.taisei-rugs.tokyo/
TONERI RUGs(オンラインショップ)
https://tonerirugs.stores.jp/
Instagram
https://www.instagram.com/toneri.rugs/
LINE公式
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※絨毯メンテナンスの問い合わせはLINE公式から

「Team NIGIRIMUSUBI Gift」執筆者の大島俊映
「Team NIGIRIMUSUBI Gift」取材者の大島俊映

取材・撮影=大島俊映(トネリライナーノーツ 編集長)
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