ビバ!結果オーライ!を目指して 「ギリギリにぎりむすび」1口目

日暮里舎人ライナー「舎人駅」より徒歩圏内、東伊興の寺町の一角で、ママとベビー・キッズの「コミュニティKoen」代表の山本亜紀子さんが「ママとキッズのサードプレイス」という親子の居場所作りにチャレンジしています。
そのプロジェクトが進む中、新たな物語が産声を上ました。
物語の名は、“にぎりむすび”。
この連載は、トネリライナーノーツ編集長で、「ママとキッズのサードプレイス」プロジェクトにも関わる大島俊映が、“にぎりむすび”の物語を現在進行形でお届けするドキュメント「ギリギリにぎりむすび」です。
1口目は「ビバ!結果オーライ!を目指して」をお届けします。

「ママとキッズのサードプレイス」についてはこちら

右から2番目が「 ママとキッズのサードプレイス」プロジェクトリーダーの山本亜紀子さん、1番右が「ギリギリにぎりむすび」執筆者の大島俊映。“にぎりむすび” のメンバーと
右から2番目が「 ママとキッズのサードプレイス」プロジェクトリーダーの山本亜紀子さん、1番右が「ギリギリにぎりむすび」執筆者の大島俊映。“にぎりむすび” のメンバーと

ナスと地域コミュニティ活動

十数年前、大学2年の夏休み。僧侶の修行中のことだ。60人ほど(10人以上脱落したが)が参加した京都のお寺での集団生活3日目ぐらいの夕食に、ご飯と味噌汁と漬物、それに、茄子田楽が出た。

僕はナスが嫌いだった。でも、ひどく空腹だった。修行中に出される食事は質素で、もちろん甘味もお菓子もなく、夏なのに熱いお茶しかなかった。味噌で味付けられたそのナスを、僕は食べるしかなかった。だから、食べた。

今では、ナスが好きだ。好きな野菜ランキングで10位以内に入るぐらいには。その時に食べた茄子田楽を美味しいと思った訳ではない。修行を終えた直後に食べたステーキは今でも忘れられないぐらい激ウマだったけれど。

さて、トネリライナーノーツで取材をすることは多々あれども、取材をされることは今のところないので(連載ライターのみなさん、まだでしょうか?)簡単に自己紹介を。僕は大島俊映(おおしまとしあき)、舎人駅近くのお寺「全學寺(ぜんがくじ)」の副住職をしている37歳で、3歳の男の子の父親であり、妻のお腹には2人目の子どもがいる。そして、冒頭の修行のエピソードは、自分のこれまでの人生をよく表していると思う。

僕はコーヒーが苦くて飲めなかった。それなのに、今はお寺の敷地にて無料でスペシャリティコーヒーを淹れる「ゼンガクジ フリー コーヒースタンド」を毎週(美人な妻が)開催している。

僕は東日本大震災の復興支援に積極的ではなかった。それなのに、今はお寺で復興支援チャリティイベント「すきだっちゃ南三陸」を開催した流れから、復興支援と地域活性化を掛け合わせた飲み会「のむっちゃ古千谷」を毎月(イケメンの友人が)開催している。

僕はそもそも書くのが遅い。それなのに、今はこの地域メディア「トネリライナーノーツ」の編集長だ。この原稿だって、ここまで書き終えるまでに、スタバのカモミールをお腹がポコポコになるまで飲んでいる。どなたか、美人でもイケメンでもなくていいので、編集長を変わっていただけないでしょうか。自分の原稿を書いて、他人の書いた原稿を編集・校正して、必要があれば撮影に出向いて、記事としてアップするためにWordPressというツールに入力するだけ。ちなみに、金銭的な報酬は一切出ません。

話が進まないから、冗談は休み休みにしよう。冒頭の修行のエピソードとこれらの地域コミュニティ活動に共通するのは、ビバ!結果オーライ!ということ。この言葉は、僕のこれまでの人生そのものだ。

僧侶としての仕事は別にして、コミュニティ活動はそのほとんどを行き当たりばったりで始めてきた。ただし、始めたからには長く継続できるように、それぞれに粘り強く取り組むのもセット。その結果として、ナスが好きな僕は、コーヒースタンドや復興支援や地域メディアを通して、自分が生まれ育ってきたこの地域を盛り上げてきたと自負している。

しかし、白状しなければならない。今行っている新たな活動は、ビバ!結果オーライ!とは簡単にならないであろうことを。「ギリギリにぎりむすび」では、この活動の模様を現在進行形のドキュメントとして書いていく。

 コミュニティ活動を「している感」を出す大島、ゼンガクジ フリー コーヒースタンドにて
コミュニティ活動を「している感」を出す大島、ゼンガクジ フリー コーヒースタンドにて

「ママとキッズのサードプレイス」プロジェクトの現在地

コミュニティKoen代表の山本亜紀子さん(以下、あきさん)に初めて会ったのは昨年5月、場所はゼンガクジ フリー コーヒースタンドだった。そこから交流を深めて、全學寺での「出張Koen」のイベント開催(※現在は新型コロナウイルス流行の影響で休止中)や「すきだっちゃ南三陸」のベビーダンスをお願いしてきた間柄だ。

あきさんは知り合った当時から「3年以上続けてきたコミュニティKoenの当初からの目標は、地域の拠点に親子の居場所作りをすること」と熱く語っていた。そんなコミュニティKoenが掲げる理念は「うちの子から地域の子へ、みんなで育てる」である。そして、その理念を体現するかのように、地域における子育て応援を続けている。

ビバ!結果オーライ!ではなく、コツコツと目標に向かって頑張るあきさんの姿勢は、行き当たりばったりで活動する僕には、キラキラ輝いて見えた。今年から始まった「ママとキッズのサードプレイス」プロジェクトに、僕は前のめりで関わることになった。他人に夢を語られるのが、お酒よりも大好物だから。

夢への希望を持って、あきさんによるプロジェクトが始まった。そして、すぐに新型コロナウイルス流行が直撃した。なんでやねん!空気読めや、新コロ!

生粋の足立区生まれの僕が、思わず関西弁になってしまったけれど、それもそのはず。「ママとキッズのサードプレイス」プロジェクトでの僕の担当は、コミュニティ的な部分。つまり、人に会ってナンボなのだ。この頃は、トネリライナーノーツも本格的に始動していなかったので、オンラインでの発信や交流のノウハウもなく、あまり力になれなかったのではないかと思うと、一晩禁酒しようかと決意するぐらい心苦しい。

そして、コミュニティ的な部分以上に深刻だったのが、事業的な部分に具体性が生まれなかったことだ。月に1度のミーティングを半年以上重ねてきて、キッチンやスペースなどをレンタルする事業プランが示されたが、僕の太極的思考(注1)では、このままでは絶対にまずいと感じた。もしかしたら気のせいかと思い、studio景の茂木さんに倣って、1分間の深呼吸をしてみた(注2)。あかんやん!やっぱり!事業を回していくためのお金が入ってくるイメージが、どうしても描けない。と言うか、事業計画を立てたことがない僕が危険だと思っているくらいだから、その道のプロに見てもらったらメタメタに言われるだろう。

事業計画を立て始めてから、あきさんはいつも悶えていた。やりたいことが明確にあって、それは地域社会に必要なもので、でも、そのためには苦手なお金の計算をしなくてはならず、様々なことをグヌグヌに悩んで、挙句、ミーティングでは偉そうな大島(僕のことです)に好き勝手を言われるのだ。あきさん、この場を借りて謝っておくね。

ごめん。ビバ!結果オーライ!を目指して、一緒に頑張っていこう。

悶え続けるあきさんを見るに見かねて、僕が提案したのが、“にぎりむすび”だ。コメダ珈琲店の紅茶も飲み干したので、その話はまた次回に。

注1、2)茂木さんによる“太極的思考”についてはこちら

▼にぎりむすび関連イベント
にぎりむすび交流会
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にぎりむすび商品開発会議
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「ギリギリにぎりむすび」執筆者の大島俊映
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文=大島俊映(「トネリライナーノーツ」編集長)
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