逆襲のにぎりむすび!からの、豚汁 【ギリギリにぎりむすび 6口目】

ギリギリにぎりむすび

日暮里舎人ライナー「舎人駅」より徒歩圏内、東伊興の寺町の一角で、ママとベビー・キッズの「コミュニティKoen」代表の山本亜紀子さんが「ママとキッズのサードプレイス」という親子の居場所作りにチャレンジしています。そのプロジェクトが進む中、新たな物語が産声を上げました。物語の名は、“にぎりむすび”。

この連載は、トネリライナーノーツ編集長で、「ママとキッズのサードプレイス」プロジェクトにも関わる大島俊映が、「にぎりむすび」の開店までの物語を現在進行形でお届けするドキュメント「ギリギリにぎりむすび」です。6口目は「逆襲のにぎりむすび!からの、豚汁」をお届けします。

「ママとキッズのサードプレイス」についてはこちら

“すじこさん”らしき人。カメラマンの陸君、なぜ顔を映した写真が1枚もないのかな?
“すじこさん”らしき人。カメラマンの陸君、なぜ顔を映した写真が1枚もないのかな?

オープン日を先行発表

どなたですか?「“にぎりむすび”って、本当にオープンするんですか?」と無邪気に言う、紳士淑女は。

確かに、前回の5口目までにお伝えしたのは、ロゴが完成した事と、おにぎり屋なのに「いなり」という寿司が発売される事のみ。この連載の読者が不安に思うのも、無理はないかもしれない。というか、情報発信がほとんどなしで、今日まで月に1度の連載を続けてこられた僕の文章力を褒めてほしいと思う。

締切りがギリギリ過ぎているので、話を進めよう。今回は、これまでの鬱憤を晴らして、解禁前の情報をバシバシ発信していく。いよいよ、にぎりむすびの物語が始まるのだ。これまでの『ギリギリにぎりむすび』は、なかった事にしてほしい。逆襲のにぎりむすび!そのファンファーレが、高らかに鳴っている!

“おさ”らしき人。カメラマンの陸君、なんで顔を映した写真が1枚もないのかな?

まずは、みなさんが最も気になるであろう、「にぎりむすび」のオープン日を。Googleカレンダー、ほぼ日手帳、あな吉手帳などの準備はよろしいでしょうか。

「おにぎりよりも、いなりが好き」というのを公言して憚らない商品プランナーである長村孝則さん(以下、おさ)の誕生日が、3月24日。そして、いつもギリギリな事業プランナーである僕の誕生日が、4月9日。女将の山本亜紀子さん(以下、すじこさん)は、2人の誕生日の間を取って、にぎりむすびのオープン日を3月31日に決めた。

「2人には本当にお世話になっているから」と、すじこさんが気を遣ってくれたのは、想像に難くない。おさは、商品開発や発注先の開拓のみならず、リノベーション中の“だいどこ(厨房)”や調理器具のチェックなどを。僕は、事業計画の策定やデザインチームへの指示出しの他、すじこさんと営業プランナーの川野礼さん(以下、たらこさん)によるユニット“魚卵姉妹”を生み出した本連載『ギリギリにぎりむすび』による賑やかしを。プロジェクト発足以来、すじこさんの両腕として、おさと僕は馬車馬のように動いてきたのだ(後のすじこさんとの会話で、3月31日が一粒万倍日だからオープン日に決めたという事が判明)

にぎりむすび。カメラマンの陸君、“魚卵姉妹”の写真はないのかな?
「にぎりむすび」のプロモーション写真。カメラマンの陸君、どうして“魚卵姉妹”の写真はないのかな?

「にぎりむすび」の具

気を取り直して、「にぎりむすび(おにぎり)」の具についてもお伝えしよう。まず、注目の「すじこ」だが、残念ながらメニュー入りを逃した。しかし、「たらこ」は“焼き”がメニュー入りの予定。おさが「すじこさんではなく、たらこさんを選んだ」という事ではもちろんないので、あしからず。

ロゴで使われている「うめぼし」や、定番の「こんぶ」、僕が1番好きな「しゃけ」なども、順当にメニュー入り。スタンダードなものを中心に、全部で10種類ぐらいのラインナップになる予定だ。

ただ、オープン前の現段階では、メニューのラインナップよりも大切な事がある。それは、現場の「にぎり娘」たちが、「にぎりむすび」を上手に握れるかどうか。口の中で米がはらりとほどけて、塩気も絶妙で、具や海苔との調和が取れてこそ、初めて「にぎりむすび」という商品になるのだ。「にぎり娘」たちの修行、というか研修は、これから始まる。みなさんには、炊き立てのホカホカご飯のような温度で「にぎり娘」たちを見守ってほしい。

また、要注目の商品も紹介しよう。僕たちがこのプロジェクトの命運を賭けて開発中の商品、それは、「豚汁(商品名未定)」である。

商品開発中の豚汁。カメラマンの陸くん、これはこれで良いよ!
商品開発中の豚汁。カメラマンの陸くん、ここから豚汁の話だから、これは良いよ!

豚汁へ込める「にぎりむすび」の想い

「にぎりむすび」のお店は、親子と地域をつなぐ事を目指した「コミュニティKoenてらまちハウス(注1)」でオープンする。そのため、女将のすじこさんをはじめとした事業メンバーが思い描く未来(ビジョン)と、その未来を実現するための方法(コンセプト)は、以下のように決めた。

ビジョン
「にぎりむすび(お店)で、地域の人たちと繋がり、それを輪にする」

コンセプト
「にぎりむすび(おにぎり)を、安心・安全に作り、美味しく届けて、地域の人たちの胃袋をつかむ」

豚汁は、そのコンセプトを体現した商品だ。丁寧に引いた出汁と味噌をベースに、「花鮮(注2)」から仕入れた安心・安全な季節の野菜をふんだんに使って作るアツアツの豚汁。これを美味しく作れないようだったら、“魚卵姉妹”は解散すべきだろう。そうなったら、2人とも、すじこもたらこも食べちゃダメね。

この豚汁が、「にぎりむすび」にとって特別な商品となる事を、また、地域の人たちの胃袋をつかむ事を願っている。

注1)「コミュニティKoenてらまちハウス」についてはこちら

注2)「花鮮」についてはこちら

▼にぎりむすび関連イベント
オープン記念イベント
未定

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「ギリギリにぎりむすび」執筆者の大島俊映
「ギリギリにぎりむすび」執筆者の大島俊映

文=大島俊映(トネリライナーノーツ 編集長)
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